「昼下りの情事 [スタジオ・クラシック・シリーズ] [DVD]」のカスタマーレビュー
ラストは絶対アリエンヌ?
2人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
『麗しのサブリナ』に引き続きオードリー・ヘップバーンをヒロインに迎えたロマンス・コメディ。相手役のプレイボーイを、なんと年の差28歳のゲーリ・クーパーが演じている。『サブリナ』のボギーも違和感バリバリだったが、いくらなんでもクーパーはないだろうというのが正直な感想だ。監督ビリー・ワイルダーは、どうしてもヘップバーンを<老人どもの手慰み>にしたかったとみえ、年老いたプレイボーイのいやらしさが蔓延している作品となっている。
各国の有名リゾート都市でガール・フレンドと遊んではゴシップ記事のネタになっている金持独身男フラナガン。すでに往年の魅力もハゲ?おち、たるんだシワが顔中に目立つようになっていたクーパーは、ある意味適役だったのかもしれない。だが、その疲れきったクーパー演じるフラナガン氏から、午後は小娘、夜は双子とハシゴするタイ○ー・○ッズなみの精力旺盛さはみじんも感じられない。公開当時28歳のヘップバーンも19歳のバージン・アリエンヌをぬけぬけと演じており、あらゆる意味で年齢がネックとなっている1本だ。
世界中の美女と浮名を流しているフラナガンの気を引こうとしてアリエンヌがでっちあげる男性遍歴の元ネタは確かに笑えるが、そんなお子ちゃまの女の子の嘘も見抜けずフラナガンがアリエンヌに夢中になっているくだりには相当な無理がある。名優モーリス・シュヴァリエ演じるアリエンヌの父親にしても、あんなどうしようもない男にかわいい娘をとられてみすみす見逃すはずがないのである。
とここで、一見パリを舞台にした軽いロマコメを見ているようで実は・・・・・・といつもの妄想論を展開したいところだが、残念ながら本作からは、まるで小津作品を鑑賞しているかのような不思議な違和感しか浮かびあがってこないのだ。どうして寄りによってヘップバーンとあんなおじいちゃんをくっつけなきゃならんのか。どう冷静に考えてみても、ラストの展開などは絶対にアリエンヌ?なのだ。
オードリーの魅力が溢れる作品
清楚でキュートなオードリー・ヘプバーンの魅力が溢れるロマンチック・コメディーだ。逆に言えばオードリーでなければ成り立たない作品であるかもしれないが。
ストーリーは、大富豪でプレイボーイの米国人実業家フラナガンが、パリで探偵の娘のオードリーが演じるアリアンヌと軽い情事を楽しんだはずがアリアンヌの魅力に次第に虜になっていくという割と単純なものであるが、コメディーの名匠ビリー・ワイルダー監督は、フラナガンのデートに随行する4名の楽団など様々な小道具で随所で楽しませてくれる。
そしてラストの駅の別れのシーンは、一途なオードリーの魅力に胸を打たれる。この作品がカラーだったらなとないものねだりをしたくなる。
おやじの妄想
8人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
いい年したおやじが、若い子といいことあればいいなって、
そういう妄想をかなえてくれる映画。
世間知らずの娘が、遊び人の金持ちおやじに憧れ、おやじは
柄にもなく娘に本気で恋して、と言う物語。
コメディとしては笑えないし、展開はダルい。
オードリーがなぜそこまでゲイリーに恋してしまうのか?
当時の(今もあるが)映画は、そこら辺りの説明がないので、
現実感がまるでないのですね。
この評価の高い映画の良さがわからない私は何かが欠けて
いるのかもしれない。
ラストでジ〜ン。
5人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
大富豪フラナガンに恋してしまった娘。
そっけない彼女にフラナガンもふりまわされっぱなし。
娘が、私にはたくさんの恋人がいるんだからと背伸びした嘘をいう。その時の、フラナガンの嫉妬でイライラした態度がかわいくおもしろい。どんな時にも楽隊がいるなんて、大富豪のすることはちがいますね〜。この曲も印象的に使われています。
ラスト、精一杯、涙をこらえて嘘をつきとおしながら走る彼女に、私も愛おしさがこみあげ、涙・・・。さあ、フラナガンはこのあとどうするか。列車から飛び降りるのかと思ったら・・・。さすが、フラナガン。かっこよかったです。題名とはちがって、本当にかわいいお話です。年老いてもこんなかわいい財産目当てではない娘と恋ができたら最高ですね。
ほろりとさせるコメディ
11人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
題名からは想像もつかないロマンチックコメディである。パリの豪華なホテルを舞台にゲーリー・クーパーとオードリー・ヘプバンが華麗な恋のかけひきをみせる。クーパーは年季の入ったプレイボーイで、深入りしない主義だったのが、若いオードリーに翻弄されて本気になる。
ビリー・ワイルダーの人間観察はするどい。実はオードリーのほうが先に恋していたのだ。ホテルを去るオードリーの後姿が彼女のこころをうつしている。この映画では四人の楽士がおもしろい。どこにでも現れて「魅惑のワルツ」を奏でて場を盛りあげる。
ラストシーンは感動的。クーパーは動き出した汽車からオードリーを抱きあげて去っていく。父のモーリス・シュバリエが柱の影から見送っていた。笑わせてほろりとさせる映画だ。