「羊たちの沈黙(特別編) [DVD]」のカスタマーレビュー
サイコ・サスペンスの名作
7人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ここまで一流どころがそろえば、駄作になるはずがない。
まあ、一流どころを集めても、たまにはこける作品もあったりするので楽しいのだが、本作は疑いなく名作。
原作は寡作で有名なトマス・ハリス。
監督はこれもたくさんは撮らない「フィラデルフィア」や「クライシス・オブ・アメリカ」ジョナサン・デミ。
主演女優にジョディ・フォスター。
主演男優はアンソニー・ホプキンス。
音楽は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや「エド・ウッド」(笑)のハワード・ショア。
なるほどね。
ひねくれもので、映画が各賞を受賞したと聞いて原作から入った。サイコ・サスペンス小説として秀逸だったので、映像化はいかがなものかと思わないでもなかったのだが、ジョディ・フォスター出演と聞いては見ないわけにはいかない。
結論で言うと、ここまで原作のテイストをよく醸し出せたなと思う。照明やフィルターの切れがよくないというか、鮮やかでない映像とか、音楽とか、アンソニー・ホプキンスの演技とか。
このジャンルというだけでなく、映画史という意味でも歴史に残る作品だろう。
ジョディ・フォスターは好き/嫌いで言えば私の中ではBest3には入る女優。「タクシー・ドライバー」、「告発の行方」、本作。「ネル」も秀作だと思うが、演技の重厚さは本作が一番かな。
視線の映画
4人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
頑張っている人の姿を“見る”のは、なかなか好いものだ。ましてや、それが美人だったら尚更である(笑)。
しかし、現実社会ではどうだろうか。男女平等と云われていても、働く場はまだまだ男社会であることが多い。
女性であるが故に偏見を持った目で“見られ”、ときには不当な扱いを受けることもあるかもしれない。
クラリス(ジョディ・フォスター)も、職場であるFBIや捜査現場でそんな男たちの“視線”を受け続けている。
その演出は、冒頭のFBI訓練所を走るクラリスを追うカメラから、暗闇で迷うクラリスの姿を追った
バッファロービルの主観カットまで徹底されているし、もちろんレクター(アンソニー・ホプキンス)との
最後の面会においても、二人の絡み合う“視線”のカットバックが見事なシーンを作り上げている。
そして何より、レクターがクラリスに与えた○○○○の○○○も“見る”ことなのだ。
ここまで計算し尽くされた映画を前に、もう頭の下がる思いである。
完成度の高い作品
5人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
とにかく完成度の高い作品です。完璧ともいえるストーリー展開。そしてなによりも、ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの名演には圧倒されます。この二人なしには、本作の成功も無かったかもしれません。何度見ても飽きることなく楽しめるのは、なんといっても二人の会話シーンの奥深さがあるからでしょう。犯人探しのヒントと引き換えに、自分の暗い過去をあらわにしていくクラリス。それを聞いてなんともいえない快感を味わうレクター博士。そして不思議な信頼関係が徐々に作り上げられていく。なんともいえない緊張感、空気感を最後の最後まで作り上げた本作は絶品といえる1作です。
アンソニー・ホプキンスという俳優の素晴らしさ。
9人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
すでに15年経つが、この映画の持つ魅力は変わらない。サスペンス映画は一度見ればいいという作品もけっこう多いが、この映画だけは飽きることが無い。すでに10回位近く見ている。脚本、演出、キャスティングのすべての点において完璧に近い。主演女優のジョディ・フォスターは知的でクールな捜査官を演じ素晴らしかったが、この映画のキャスティングで最大のポイントはアンソニー・ホプキンスだろう。サスペンス映画としての面白さも抜群だが、アンソニー・ホプキンスなくしてこの映画は考えられないとほどの名演だ。もともとうまい俳優だが、彼以外は考えられないと思うほどはまり役で全体のリアリティを支えていた。後世、90年代を代表する傑作の一本となるだろう。