「Ray / レイ [DVD]」のカスタマーレビュー
ドラッグは禁断の果実
ちょっと前の伝記物ならば、主人公は聖人君主のように描かれ、何一つ曇りの無い生涯を終えたりなんかして、「本当にそうか?」とか勘ぐりたくなるものもありました。特にレイ・チャールズは「盲人」な訳で、殊更彼の音楽的才能、神のような崇高さを謳う傾向になるんだろう、とか単純に思って見ていたわけです。
ところが物語が進むにつれて見事に裏切られました。当然彼の音楽的才能、特徴的な仕草はジェイミー・フォックスが完璧なまでに仕上げてました。が、レイは初っ端から熟女に毎日生気を吸い取られ、ツアー中もムラムラ、とうとう女を手首を触ることによって品定めするに至ります。成功しちゃったら苦楽を共にした仲間を捨て、妻子を愛してると言いながら下半身は暴走......。そして長年に渡るヘロイン中毒。
しかしながら、彼には才能がある。あらゆるカントリーやあらゆる黒人音楽のジャンルをクロスオーヴァーして、刺激的なキラーチューンを作り上げる才能が。映画の合間に挟まれる名曲たちは、本当にどうしようもないような瞬間に生まれていたりするのです。それがとにかく面白かった。
レイ・チャールズの全盛期はドラッグまみれだったあの時期です。だから、レイはその後も活躍を続けた、云々で映画は終わりますが、どう考えてもその後は過去の遺産で食いつなぎ、後続のミュージシャンによって神格化されたのです。つまり、ドラッグを絶ったことで彼の才能は枯渇してしまった。映画はそこには触れまいとしていますが。ドラッグと才能、音楽に横たわる重要なテーマをこの作品は提示していると思います。
レイ・チャールズ最高。
2人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
レイ・チャールズ。
こんなに楽しい映画はひさしぶりだ。
2004年に死去。
アカデミー賞主演男優賞を取ったという。これが映画だ。
レイの歌声が最初から最後まで響いてくる。
=====
具体的に言うと次のごとし。
アア、これはいい映画だと、皆が納得する作品。
黒人・盲目!このハンディーを超えて世界のミュージシャンに成り上がった男の物語。名前はレイ・チャールズ。
彼は黒人。途中で盲者となる。その後は、見事に出世街道突っ走り、大成功。偉大な人生をアメリカ・ドリームとして残した男。
諸君、考えよう。
視力障害者、盲人施設。日本国においては、ここで学ばすのは、按摩(あんま)術。按摩の世界の一員にくわえられる。しかし、按摩の世界も広いようで狭い。彼らはどう生活しているのだろうか。想像すること。
日本の視力障害者とアメリカの視力障害者の生き方の可能性の違いをきちんと抑えておかないとこの映画は観ることが苦しくなる。
主人公はアメリカ南部で生まれ、「憐れみ」の対象として生きることを拒否した偉大な黒人。かれはアメリカ中をのし歩き、世界の大ミュジシャンになった。様々なエピソードがあったが彼はそれをこえる力をもつていた。
こんなアフリカ系アメリカ人は、今後誕生しないであろう。もし誕生したら奇跡である。
気分良し。良い作品だ。幸せになる。米国社会の「成り上がり伝説」が実際にあったという好奇心で観てもいい。あー、こんな歌最高。
レイ・チャールズを知らないでみました。
内容はまぁまぁのできではないでしょうか?私はレイ・チャールズをしらずにみたので
音楽や生い立ちなどはまったく知らないでみました。
そうやってみると、ドリームガールズのような自伝的な作品だなと思い、あまり感情移入
できませんでした。ただし、ジェイミー・フォックスの演技には、度肝をぬかれました。あそ
こまでやくに徹しきるのは大変で相当な苦労があったと思います。そこはすごく評価できま
した。残念なのは構成でしょうか。ということで☆四つです。
アカデミー賞をとるのもうなづける作品です。レイが好きな人は数々の名曲が流れるので
みたら感動するでしょう。
効果的なカットバック
1人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
そっくりさんシリーズ(クイーン、カポーティ、太陽などに比べると)の中では一番出来がよいのではないだろうか。時系列に出来事を並べていくだけではともすると単調でつまらなくなってしまう伝記モノではあるが、本作品ではジェイミー・フォックス演じるレイ・チャールズが、人生いやなことに出くわすたびに子供の頃の思い出のシーンがカットバックで挿入され、ストーリーに深みを加えることに成功している。
しかし、子供時代の“金だらいトラウマ”を何度も何度も引っ張りすぎた感は否めない。人間関係(特に女性)や麻薬常習で人生につまずくたびに、そのトラウマがしつこいほど挿入されるので、最後の方は「またかよ」と不謹慎にも思ってしまった。
両肩をこわばらせた独特のピアノ演奏スタイルも、ジェイミー・フォックスが見事にマネており、たとえ紳介であろうともつっこみ所に困るほどだ。人生のステップを上るたびに昔の仲間を切り捨てていかなければならない、成功者のある意味非情で苦渋に満ちた決断も作品の中にうまく表現されている。
波乱万丈に見える天才レイ・チャールズの人生も、本作品の中ではチャップリンのように最後はちゃんと報われて、ポリティカルコレクトなきれいなエンディングを迎えている。この次は是非、R&Bの巨人ジェームス・ブラウンの実人生に忠実なそっくりさん映画を見てみたい。演じさせるとしたらどの俳優がいいだろう?
感動する作品
2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
少年時代の母親とレイのやりとりや、エンディングでの母親や弟とのやり取りは涙無しでは見られない。。
ジェイミー・フォックスの演技には賛否両論あることだろうと思うが、エンディングでの少年のように純粋なキラキラした瞳が非常に魅力的で好印象を抱いた。
個人的にはアート・テイタムがほんの少し登場した所が嬉しくて好きな場面だ。
絶対に一度見ても損は無い作品だと思う。