99年発表。いささか趣味的な『クレイジー・レッグス』を除けば10年ぶりとなった作品。お馴染みのトニー・ハイマス(k) が大半の楽曲を手掛けている。冒頭の一曲目からかなりハードなテクノ(90年代風) になっているが、名作『ギター・ショップ』と比較してもほとんど違和感のない仕上がり。トリッキーなギター・プレイも相変わらずで、どれだけオケが変化しても彼のサウンドは不変。2.もシンベのシーケンスに引っぱられる形でギターが登場するテクノだが、見事にハマっおり、良く聞かないとテクノとは思えないほど。3.はライヴ録音によるブルース・ロック・ナンバーとなっており、ハードなテクノ曲の中で良いアクセントになっている。4.は打ち込みリズム風のジャズ・ロック/フュージョン曲。アラン・ホールズワースを思い起こさせるのは私だけだろうか?5.はスペーシーなシンセのサウンドを活かしたテクノ/ファンク曲。後半はハード・フュージョン的な楽曲が目立つが、テクノ的な曲との違和感は全くない。10.はケルト風?の美しいスロー・バラード。
ハードなテクノ・サウンドを完全に手玉に取った快作。いわゆるダンス・ビートとしてはスピード、ハードさが過剰であり、またギターそのものは肉体的なサウンドだが、そのまとまりの良さは特筆もの。テクノ・ファンにも目から鱗になること必至の傑作アルバムだと思う。

ハードなテクノ・サウンドを完全に手玉に取った快作