スプラッタな要素は最小限に抑え、目覚めたら訳のわからない場所にいた・・・SAWシリーズでカセットテープが一応の状況説明をしてくれることに比べると、何の説明もないCUBEは遥かに不条理で、「ソリッド・シチュエーション・スリラー」の嚆矢としてこれほどふさわしい作品もない。私はCUBEは★5つ、CUBE2は★1つ、CUBE NEXTは★ゼロ、そしてこのCUBE ZEROは★2つである。
私はオリジナルのCUBEは大好きである。知的好奇心も刺激される。スプラッタ要素を抑えたまま、ロジカルな手法でこれだけ見せつけてくれる作品はなかなかお目にかかれない。
CUBE2はCUBE2のレビューに書いたが、ただひたすらCGを乱用しているだけ。量子力学などもちらつかせつつ、自らの体中に数式を書いた物理学者の死体に意味ありげに現れる数字。あちこちの壁に同じ数値が表れているが、意味は解明されないまま、結局最後にな〜んだそーだったんだ、って感じ。
このCUBE ZEROは、1にスプラッタ要素をふんだんに取り入れ、話をつまらなくし、(1のカザン登場時と全く同じシーンまである。トラップを避けるために靴を投げるという要素も同じ。2が批判され、原点回帰のつもりであろうか?)CUBEの、各部屋に記された数値の解読は、大学の数学科に通うレヴンだからこそ実現できた。ZEROの主演女優が(名前忘れた)、部屋の入口に書かれた数字をなんなくx、y、zの各座標であり空間における位置を意味しているとあっというまに気づいたのはどういうことか。彼女が数学科を出たという前振りはあっただろうか。記憶をさらってみてもなかった気がする。
そして2よりも黒幕の一部が顔を表わし、CUBEのトラップの位置などをいじくりまくる。とにかく、ZEROより前に2を観た私にとっては、「黒幕の出現はたとえ一瞬であろうとも必要がない。最後までわからないままでいい」というのが感想。NEXT は論外。観ないように。

確かにCUBE2以上、CUBEよりだいぶ下
オマージュ作品
そこで?!