「大人(アダルト) (通常盤)」のカスタマーレビュー
東京事変ジャイヴ
「衝動を表現する」というロックのプリミティヴな姿を、林檎氏は生来の力としてロック、パンク作品を生んできましたが、今作での衝動の表現はロック、パンクという縦ノリのフォーマットに加え、時にジャズというツールがスウィングの横ノリの感覚やジャイヴする感覚(2など)、或いはスローな曲において儚さの間合いを持ち込ませています。これは新しい肉体的な高揚の表現であり新しいエロスがここから発露していました。
決して数が多いわけではないんですが、このツールは作品全体の内省的なアプローチの象徴のようです。というのも、ジャズ的なブルーの表現やエネルギーは、解放の音楽としての従来のロック表現に、より自由で新しい可能性や深みをもたらしているので、今作の精神的なオーガズムを表すのに相応しい手段のようだからです。ジャズのないロックナンバーでも、いかにもなロックの作り方ではないコンポジションが印象的です。またそれらを奔放に描けるこの一流ミュージシャンたちの演奏技術を堪能できるアルバムでもありました。東京事変の持ち味である突き抜けるロックの鋭利さ・衝動が下地にあるから、アコースティック楽器もその素材の良さを効果的に作品色へ映えさせているようです。
ジャズとロックが混じるジャイヴでは亀田氏の溜めの効いた重いベースラインが前へ出てきて強く主張するのが象徴的ですし、また林檎氏の声にあるパンク要素もこのネオ・スウィングを一層攻撃的にしますね。他方今作の多くは猥雑な音風景を脱ぎ、シンプルでも創造的な演奏によるミディアムナンバー、チルナンバー(3はボッサのアンビエントさまで!)、妖艶なナンバーが占めるのですが、その際、林檎氏の声のもうひとつの特徴であるレトロでモダンな要素が、抜群の哀愁を吹かせているのも聴き所です。
ライナーノートの香りから作品が始まるというのは現代アート的でいけてますね。
大人?
7人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
感性とは人其々なので尊重はしたいです。
もしこの書き込みで不愉快に感じられた方がいましたら、申し訳ありません。
率直な意見を言わせていただくと、『残念』・・・この一言に尽きます。
本当に大人というコンセプトを念頭において作られた作品かどうか、という点で疑問が浮かびました。今までのソロ時代・一期メンバー時代では、明るい曲調の中にも意味深な歌詞が入っていたり、どの作品もユーモラス且つ個性的で素敵なものばかりでした。
しかし今作は、音が余りにも安易過ぎる。聞いていても好きになれない曲が多かったと思います。(もちろん良い曲もありますが・・・)
「大人」というタイトルに反し椎名さん特有の格好良さなどが薄れ、『子供』っぽく??なったと思います。
DVDの『秘密』は素晴らしい出来でした。もし買われるならば、初回限定版をお勧めします。
以上が星3つの理由です。
東京事変の音楽
4人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
このアルバムこそ、まさしく「東京事変」だと思う。東京事変は、こういうクオリティーの高い音楽を作るためのプロジェクトだと私は思っている。
確かに、2ndというタイミングでこのアルバムは早すぎたかもしれない。いや、むしろ遅かったのかもしれない。
だがどちらにせよ、1枚のアルバムとして聴いた時、このアルバムの完成度の高さは尋常ではない。透明人間、スーパースター、秘密も、新アレンジで見事にアルバムの中に溶け込ませている。
10数年後、ファンが成熟した頃、もう一度「大人」のようなアルバムを、今のメンバーで作ってほしいと心から願います。
大人ねえ
13人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
林檎はちゃんと追いかけたのはここまで。教育よりははるかにマシですがソロ時代の3枚には遠く及びません。娯楽、買いませんでした。小娘的ででもレトロな名曲満載の無罪モラトリアム、オルタナ、パンクなどの音への関心ににじみよりを見せた勝訴ストリップ、世界感の徹底的な濃厚さである種の金字塔的作品になったksk.事変になっていこうは焼き直しな曲ばかりになってつまんないです。見切りつけました。あとなんで修羅場がシングルなのか…ブラックアウトの方がシングル向きだと思うが。亀田さんの曲もなんかチープなんだよなあ。スーパースターはライブバージョンの方がいいです。
東京事変の世界
10人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
緩急織り交ぜたコントラスト、綿密に練られたアレンジ
印象的な旋律、より強力になったコーラス
既成概念にとらわれない自由なベースライン
緩急豊か、表現力豊かなギタープレイ
洗練されてクリーンなピアノ演奏
リズムの洪水・音の洪水ダイナミックでエネルギッシュなドラミング
博学能文、大人の内面に切り込んだ歌詞世界
時に冷徹、時に叙情的で隅から隅まで聴き手を圧倒するヴォーカル
完璧