犯罪物は好きでも猟奇殺人がテーマとあって劇場にはよう行けなかった。しかし本作は異例のアカデミー賞受賞作でもある。大抵アカデミー賞狙いは年末ぐらいにアメリカで公開されるがこれはアカデミー賞の前年の夏公開であること。そしてテーマが猟奇殺人を扱っていることなど。
オープニングのシーンからこの作りは、ただの猟奇殺人ものではないと思わせた。クラリスがセリフもなく黙々とトレーニングコースを走って障害をこなしていくところである。スタントなし。そして射撃練習のシーン。わずか数秒とは言え発砲シーンでは目を閉じてない。「リーサル・ウェポン」のメル・ギブソンは引き金をガク引きしていたり目を閉じていたりとガンマニアでは話題になった。
現場へ向かうシーンでも上司と話している最中に車がトンネンルに入っていくのも暗示的。いよいよ犯人との対決でもまずコートを脱いでシャベルをドアに立てかけるところも、S&W M10で5連射してもすぐ弾込めをするシーンもとてもリアルな出来だ。放たれた銃弾によって開けられた窓には横たわる小さな星条旗。深読みすればきりがないほど。


プロファイラーモノの頂点でもあり原点でもある。
レクター博士