ビデオは定かではありませんが、LD,DVDあわせ私が知る限り初の日本語版の発売です。
過去は輸入盤しか手に入らなかったんです。
有名な「ショウボート」の作者ジェローム・カーンの伝記映画です。
出演している歌手の豪華絢爛さは古今随一でしょう。
彼らの全盛期の歌声を収録しているだけでも資料としての価値があります。
しかし敢えてここでは20世紀最高のエンタテイナーであるシナトラ氏に注目しましょう。
シナトラ氏は最後にOl' man river 1曲だけ唄います。
ご存知の通りショウボートの劇中歌で、奴隷の黒人が自らの境遇の不遇と、絶える事のないミシシッピ川を対比させている内容です。
冒頭にはかなり差別的な歌詞が含まれますが、
シナトラ氏は一存でこの部分をカットして唄います。
イタリア移民の子だった彼の胸中を過るものは何だったでしょうか。
輝かしい彼の経歴で、ごく初期のコロムビアレコード時代に収録された中で白眉だと思います。
まさに絶唱と言うのが相応しく、一撃で彼の魅力の虜になるでしょう。
後年の彼が素晴らしいのは勿論ですが、これはとにかくお聞き下さいとしか申し上げられません。

初の日本発売