「クロノクルセイド Chapter.12<通常版>」のカスタマーレビュー
バッドエンドなのが……
個人的にアニメが原作とは違うオリジナルストーリーになるのは良いと思います。制作進行のことももちろんありますが、監督が原作のテーマを読み取り、それに独自の解釈をするというのは嫌いではありません。だからこのアニメは自分の理想にかなり近いんですが……
ごめんなさい、正直微妙です。理由は『ロゼットとクロノが報われなさすぎる』という点です。
あれだけの覚悟を持ち、精一杯生き抜いた二人。しかし、それはあの時代に起こった一つの事件にすぎず、最終的にアイオーンの一人勝ちというとても後味の悪い結末に帰着してしまったこと。それは原作ファンである自分としては納得できませんでした。
う~ん、さすが!!
7人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
初めの設定から直球ストレートで進むとこうなりますよ、ってな終わり方だね。もうスタンダード中のスタンダード。でも正直言ってここまで設定に忠実に終わるとは思ってなかった。どうせ適当なこじつけハッピーエンドでお茶を濁すんでしょ、って。前半のロゼットのバカっぽいテンションを見ちゃうとどうも設定が生かされてない感じがしてさ。ところが終わってみれば見事なドラマ。特にボクらがアイオーンさまが登場してからは、ぐっと物語が引き締まって、ロゼットのテンションも痛々しい健気さに見えてきて、しかもこのラスト。不覚にもうるっときちゃったよ。お祭りのときみんなで撮った写真、切ないねぇ。思えばあのときが全員そろった最後のとき、みんなで笑えた最後のときなんだよねぇ。一人残されたアズマリアの気持ちを考えると泣けてくらぁね。それにロゼットとクロノが眠ったように互いに寄り添っているのを見つけたときには、その場で泣き出すシスター三人組とは違って、ぼう然とふらふらっと歩いてから涙するアズマリア。そこにささやかな二人の暮らしが走馬灯のように映し出されて、しかもその部屋がいかにも貧しいんだよね。はぁ、切なすぎだよ。それぞれのラストになってキャラクターもはじめのころとはうって変わって、とても深く描かれることになった。レミントンも人間じゃない!?って聞いたときは、なんてご都合主義と怒ったもんだけど、神に失望して、悲しいくらいに無邪気なままのヨシュアの面倒を見て、しかも最後には、落ちぶれた姿で歩いている彼の瞳に移ったのはアイオーンの背中そしてせせら笑うような語り。誰がほんとの勝利者なのか、それじゃあロゼットたちは何のために?と最後の最後でごちゃごちゃにかき回し、神とはなんだろう悪魔とはなんだろうって、ちょっとマジに考えさせられちゃう。この手の作品でここまで、人間ドラマを描ききったのはボクは知らない。こりゃ名作だよ。
クロノクルセイド 通常版 12巻
9人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ロゼットとクロノの結末には賛否両論と言ったところでしょうが、”自らの命を犠牲にしても”というロゼットの決意が含まれていた以上、この結果にも納得できる。ロゼットがみせた弱さを受け止め、どちらかがではなく同じ道を選んだクロノ、2人が互いの手をとっている姿と表情は、とても安らかに見えた。エンディングがここまでだったなら、ここ数話の真っ黒な話(絵も真っ黒)の連続も”このシーンの引き立て役”として許せる事が出来たかもしれない。しかし、この後2人のシーンを台無しにする展開があるとは”正直”思っても見なかった。アズマリアのことをいっているわけじゃない。彼女はロゼットやクロノたちと共に過ごしてきたわけだから、2人を思い、悲しみや辛い出来事を乗り越えて、成長していくアズマリアの姿を描くのは自然なこと。裏切られたのはダラダラと悪魔になりかけている牧師さんの方。なにに絶望したのか知れないが、エンディングで出てこなくてもいいだろう。あなたのシーンが無かったら☆4つは出せてた。ストーリーはもう続かないのだから、最後くらい希望が持てるような形ですんなり終わらせて欲しかった。