昨今音楽用語としてもよく使われる「イナタい」音という表現。ある雰囲気を表すために生まれた、おそらく造語なのだけど、具体的にどんな音なのかを端的に示すとしたら、僕はこのマイスティースのアルバム「MEETING」みたいな音を指すのだと思う。「イナタい」というのは、「ヘタウマ」に近い言葉だと思うが、そこにプラスされるのがオーガニックで、ブラジルでいうサウダージ感覚を呼び起こすような音楽のことだと考える。そしてこの「MEETING」には、それらの雰囲気がまさにジャストな感じで収まっている。スカ/レゲエを主体としながらも、日本のバンドって、もろに分かる潔さみたいなものや、ボーカルの決して力まず、けだるさを感じさせつつも、なぜか幸福感に満ち溢れている感じ、それらの要素も全て「イナタい」音を生み出す要因となっている。「イナタい」音って、聴いていて優しくなれる音だと思う。そしてそれはこれまではなかったものだ。
次のアルバムは、僕としてはちょっと緩さが増しすぎた気がしたので、やはり2003年の1stフルアルバムをオススメします。

イナタいとは