彼ら・・・SEXMACHINEGUNSの扱う言葉は、お世辞にも美しいとは言えない。
しかしそのぞんざいな言葉の中には本当の「人間らしい」心が籠められている。
うわべだけ格好良かったり、綺麗だったりする言葉がJ-Popの中で頻繁に使われている中で、それらにある空虚さを彼らは全く感じさせない。
中身がぎっしり詰まった言の葉が屈折することなく、聴く我々の脳内にストレートに流れ込んで来る。そんな曲の数々である。
例えばこのアルバムの最初に入っている、「みかんのうた」。
この曲と私の出会いは、中坊時代、
昼食時にマシンガンズファンの放送委員が流したのがきっかけであった。
その時はこの曲に対して特に何も抱かなかったが、
後年またマシンガンズの曲を聴く機会があり、この曲と再び出会うこととなった。
改めて「みかんのうた」と接してみて、私は感動した。
自らの故郷に対する、揺ぎ無い強い愛情が僅か数分の曲の中に溢れているではないか。
乱暴な、しかし飾り気の無い素直な言の葉。
中々言いたくても言えないことを、彼らは躊躇うことなく言い放っているのである。
これ以上の開放感を与えてくれる言の葉の群に、私は遭ったことがない。
虚無に支配されている日本の若者の心、そして社会不安に拠り所を無くし、
正当性を得ることに疲れた大人たちの心に風穴を開けてくれる、そんな一枚であると私は確信している。

魂の自由があります。
ベスト版