ひたすら真っ白な画面に佇む、長身の黒人女性。
次の瞬間、彼女の震えるような歌声が私の耳に飛び込んできた。
その哀愁を帯びつつも力強い歌声は一瞬のうちに私を捉え、
虜にしたのだ。
こうして私はSkinを自らの記憶に留めることになる。
後に彼女がSKUNK ANANSIEのボーカルだったと知って
更に驚くことになるのだが。
faithfulness is just a little rule we break.
自分の中の猜疑心やその他諸々の弱い感情、
決して肯定的なものばかりではない人間の感情を歌う彼女のアルバムが、
美しさと慈愛に満ちているような気がするのは何故だろうか。
とても素晴らしいアルバムだと思うがあえて難を言うなら、
少し落ち着きすぎてしまったような感が否めないことだろうか。
バラードだけではなくもう少しハードな楽曲があっても良かったと思う。

『私は逃げていた。でも、きっとあなたもそうだった。』