オリジナルは1998年11月発売。バンダイミュージック・エンタテインメントが解散し、徳永氏のアルバムが軒並み廃盤とされ、移籍した音楽会社のレーベルが復刻したものである。
「Rainy Blue〜1997Track〜」を発表した後、徳永氏がスペインに滞在していた期間(いわゆる充電期間)中にバンダイミュージック側の独自企画として発表されたシングルベストアルバムなのだが、徳永氏本人はそれを知らなかったと言われています。
「REALIZE」や「JUSTICE」,「honest」,「remind」などのように、アルバムのコンセプトを大切にする徳永氏にとって、「INTRO」のようにベストアルバムでさえもそれを重んじる彼が、当時ただのシングルA面の羅列であるベストアルバムの企画が仮にもたらされたとしたら、困難な答えが返ってきただろうと推察できるエピソードである。
特に「SMILE」については特別な思い入れがある曲だと言われ、アルバム「bless」にさえも収録が危ぶまれたと言われている分、このアルバムの意義はまた違う。
アーティスト・徳永英明の軌跡を辿る分には手っ取り早いアルバムだとは思うのだが、彼自身がどういう心境や変遷を経て現在の徳永英明でいるのかを知るにはやはり他のアルバムを聴く方が良いし、個人的にはB面の曲にも名曲と呼べるタイトルがある。
全曲がシングルのオリジナルヴァージョンでリマスタリングされているため、音質は極めて良くなっているのは嬉しい。ボーナストラックの「今はさよならだけを言うけど」はシングル「最後の言い訳」のC/W。奇しくも当時外国に旅立つ徳永英明が、ファンに伝えるために収録したとも受け止められるにくい選曲だ。

徳永さんのコンセプトとは違うが