女囚さそり 第41雑居房 [DVD]

篠原とおる
東映ビデオ
(2003-02-21)
EAN:4988101101290
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「女囚さそり 第41雑居房 [DVD]」のカスタマーレビュー

全体的に暗いかな
1作目が面白かったので、こちらも観ましたが、1作目よりも少々もの足りない感じです。女囚達の逃避行がメインなので、どうしても暗い感じを受けます。梶芽衣子とライバルの関係にある白石加代子の白目をひんむくような演技があまりに凄すぎて、本物の犯罪者にしか見えません。主役の梶はほぼセリフが無いと言っていいほどしゃべらないので、余計にどっちが主役か分からなくなります。

シュールな場面としては、能楽のような歌で、白装束の女囚達のひとりひとりについての犯罪歴が語られるところがあります。また、血のような赤い空の下、白装束で座っている女囚を、漁民と思われる人達が、網をかぶせ動けなくして、船のオールや木の棒で、ボコボコに殴る場面があります。何の脈略もなく意味がわからないのですが、そこは、目が釘付けになりました。

全体の暗い雰囲気のなかで、バスジャックされる前の観光バスの中でのバカ騒ぎぶりが笑えます。小林稔侍たち乗客が、ワイ談を始めて、恥ずかしがるバスガイドのスカートをめくるわお触りしまくるわで、やりたい放題やっています。

最後のシーンは印象的でした。とどめを刺された渡辺文雄の義眼に、梶の笑う場面が重なり、梶が走りだすと、劇中死んだ女囚達が走り寄り包丁をバトンのようにリレーしながら新宿の町を駆け抜けていきます。総勢30人はいるでしょうか。後ろには、建設中の新宿住友ビルをはじめ、ビルが建ち始めた新宿副都心がみえます。ここは非常に躍動感のある良いシーンでした。
期待し過ぎないほうが良いです
先ず最初に「さそり・・・」、「さそり・・・」という女の声から始まりますが、ここで「ああ、仮面ライダーみたいなもんか」と思えれば、ほぼ期待は裏切られないと思います。
下手に期待すると突っ込みどころ満載なので、まあ逆に気心知れた皆で集まって突っ込みながら観るのも良いかもしれませんね。
さそり事松島ナミは1年も独房に入れられていたらしく、先ずは手始めにホースで水をかけられ汚れを落とすというシーンから始まりますが、全然汚れてなくて綺麗なんだねこれが。
全編こんな突込みを入れたくなるシーン満載ですが、原作が劇画ということで大人向けの漫画という感じでストーリーは例によって陰惨な復讐譚となっております。
特に同じ囚人で梶芽衣子に敵対する役回りの白石加代子はかなりエキセントリックな演技で、まあなんとも気色悪く怪演というのがしっくりくる表現でしょうかね。
あと小松方正が悪い看守の役をやってて、お約束通り殺され方が又良い味を出してました。
エロなシーンはあるにはありますが、まあとって付けた感じなのでそんなに楽しめないかな。
あとアクションシーンなんかもたいした事無いんで、期待しないほうが良いです。
主演の梶芽衣子は、他のレビューでも触れられている通り台詞2つのみで、逆にそれは良い効果を出しています。まあ主役が魅力的に撮れてるんで、時間つぶしと昭和の雰囲気を味わう程度の期待であれば、まあ良いんじゃないでしょうか?
さそり 二作目!
4人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
さそり 続編。前作から うまく話をつなげてます。群像劇。白石加代子さんが がんばってます。梶芽衣子さんの台詞の少なさが印象的。あざとい演出が むしろ心地良い。
白石加代子・・
8人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この作品は「さそり」シリーズの(今で言う)スピンオフではないか!?と思うほど
白石加代子の演技が強烈すぎです!またシリーズ中、梶さんの歌が一番よく流れる。
松島ナミ以外の登場人物ほとんどが性欲に飢えた鬼畜のごとく描かれていて、観てて
嫌になる箇所も多々あり。特に温泉旅行へ向かうバスの乗客。たぶん、その後の展開
に対する伏線だとはおもいますが、バスガイドに群がる男たちは、はっきりいって性
犯罪者か地獄の餓鬼です。1作目以上に演劇的な表現が膨張されていて、映像の毒薬
の様でした。もちろん良い意味で。
娯楽と前衛の狭間で
27人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「さそり」の異名を持つ女囚松島ナミ(梶芽衣子)は、彼女に反目する大塚(白石加代子)ら女囚達と刑務所を脱走・山中を彷徨った挙げ句に、温泉旅行客を満載したバスを乗っ取るが……。

シリーズ第一作目でも伊藤俊也監督の演出はケレン味をかいま見せていましたが、本作でそのセンスは爆発。女囚達は男を恨むあまりに自分の腹を割いて赤子を殺したとか、夫の浮気相手を毒殺したとか、そうそうたる経歴の持ち主ばかり。彼女達は猥歌を歌い、男の看守をなぶり殺し、仲間を裏切りながら、まるで西部劇か股旅物のようにマントを羽織って無人の地を走り抜きます。そして所々に入る、能のような演出。そして劇中二言しかしゃべらない梶芽衣子! ごみ溜の中でのデスマッチ! ラスト、真っ昼間の新宿の街を走る数十人の囚人服の女囚達!
怨念と哀しみ、下品気味の娯楽と前衛が混沌となった状態で一気に見せる、大怪作にして傑作です。

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