全集第六巻。あの有名な「三顧の礼」(第二十三回)で諸葛亮孔明を得た劉備玄徳の全盛時代が、ここから始まります。
俳優と役柄の融合において、回数を重ねて確立していくパターンと、初回からはまっているパターンとありますが、森本レオ・孔明はまさに後者。というか、後にも先にも森本レオ以外あり得ないと感じるほどの完成度で、「あ〜、よく眠った」と昼寝から目覚める、のほほんとした孔明の第一声だけで「参りました」と白旗モノです。
森本氏の声の演技、昼寝姿すら凛々しい孔明の人形造形、優雅で神秘的なたたずまいを生んだ人形操演。この三つが、第二十三回の孔明初登場時から完璧なのに驚かされます。
余談ですが、第二十四回には、森本レオ・ファン垂涎のシークエンスが。孔明と劉キが二人きりで密談するシーン4分あまりを、森本氏が一人二役で演じておられます。一つのシークエンスに、一人の声優が別の役柄で参加していること自体は、この三国志では珍しくないのですが、こんなにたっぷり、ガッツリ、会話を交わすというのは多くありません。心行くまで、ご堪能下さい。

森本レオ以外あり得ない〜。
人形とは思えない壮大さ・・・!