「Major Turn-Round」のカスタマーレビュー
このアルバムが記念すべきTMとの邂逅点
2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
凄いアルバムがあった。
私はTMファンとしてはかなり遅れてやって来た部類になるだろうが、これは誰が何を言おうがプログレ大作だ。
今の時代、既に様々な「音楽」に溶け込んでしまっておりプログレを純粋に楽しめる機会は減ってしまった。
それが小室の、TMの手によって現代に再出現するのである。
もう、のっけの「Ignition Sequence Start」から圧倒される。
しかもこれ、シングルヴァージョンから大幅に進化しています。
失礼な話かもしれないが、99年の再始動当初は楽曲的にはそんなに注目するべく程のものでもなかった。あくまで余力片手間で作りました歌いました感が漂っており、数ある近年のコムロプロデュースの一環かねー程度の認識だったがこのMTRは一味違う。
小室はプログレと言う音の再構築に徹底して凝っており、これは新しい音を追求する彼としてはかなり珍しいことなのかもしれない。
ツアーでは木根もシンセを叩いており小室共々メロトロンなどの懐かしい楽器も出てくるプログレと言う金字塔を現代の技術でなぞっている。
宇都宮のヴォーカルもこのMTRは一つのピークと言える。表題の「Major Turn-Round」では本来は音のみであろう領域に声と言う“楽器”で33分に及ぶ大作に挑んでいる。
このアルバムは端々から彼らのプログレに対する並々ならぬ関心を魅せ付けられる。音楽マニアのオヤジ達が本気を出したのだ。
そう言うわけで、私はこのアルバムからスッカリとTMのファンになってしまった。
それまでは世間の若者に違わずTMの曲は「Get Wild」程度しか知らなかったワケだが、このMTRから次に手にすることとなる「WORLD HERITAGE」への流れ、まさにタイムマシン。TM NETOWORKの音楽の世界へとダイブするのであるがそれは少し先の話となります。
何にせよ私にとっては特別に思い入れ深いアルバムであります。
かつての小室哲哉はどこに
7人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
プログレファンだった小室哲哉が満を持して制作したアルバムということで、興奮しつつCDをセットしたが、期待が大きかった分、肩すかしを食ったような感がした。タイトル曲は、確かによくできてはいる。が、ELP・イエス・ピンクフロイドのスタイル・音色の完全なコピーとパッチワークに終わってしまっており、オリジナリティーや新しさはまったく感じられない。30分以上もある曲だが、構成美や流れる展開はなく、複数の曲をつなげただけのようで聴き通すのに苦労した。
かつてのTM時代の作品は、小室が貪欲に吸収してきた音楽をミックス、消化してはき出す際、明確な「色」が出ていたが、今作には、『CAROL』や『humansystem』を聴いた時に感じた才能のきらめきやいや応なく引き込まれるあの音作りはなかった。宇都宮隆の日本語ボーカルも曲にハマっておらず、違和感があった。むしろ、木根尚登作曲のpaleshelterの方が、大友克洋的SFもしくは中世のオアシス都市を想起させる超常的世界を描き、プログレっぽさを醸し出していた(変拍子も複雑な構成もないが)。この曲と、アルバム最後尾のcubeはいずれも木根作曲だが、名曲。宇都宮のボーカルも良い。
今聴くとまた良いんだこれが。
14人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
2000年のクリスマスにリリースされた、
TM NETWORK、9年振りのオリジナル・アルバム。
しかも自ら設立したインディー・レーベル<ROJAM>からのリリース(メジャーの反対の意)。
販売店もオフィシャル・サイトでの通販が主なスタイル。
完全限定で3枚組のアナログ盤もリリース。
先行シングルの3作品「MESSAGE」、「IGNITION, SEQUENCE, START」、「WE ARE STARTING OVER」はネットでプロモーションをかねて期間限定先行無料フル配信。
その後、ネット通販でCDシングル販売という2007年現在ならば理解出来るコア・マーケットを見据えた実験的な販売スタイル。
さらにアルバム収録ではシングルを録り直して収録というこだわり。
しかし、当時は早すぎたのか商業的には失敗に終わる...。
だが、今でこそ現実的であり、参考にすべしリリース・スタイルなのかもしれない。
プログレという小室哲哉が一番やりたかった音楽を、
リリースの仕方、楽曲、演奏含め最高のクオリティーで実現した今作。
ファン感涙の木根尚登による名曲バラードも収録。
宇都宮隆の甘くせつないヴォーカルも絶品だ。
アルバムにはタイトル・ナンバーでもある、
30分のプログレ組曲を含む、渾身の全7曲が収録されている。
これが細部まで良く出来た作品集なのに驚かされる。
80年代のTMしか認めないファンで未聴な方、
小室サウンドが苦手な方にも是非チェックして欲しい日本を代表する名盤ロック・アルバム。
超ドラマティック!!
タイトル字体はYESだけど
11人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
中学生〜高校生にかけて、一番好きだったアーティストがTM Networkだった。TMはタイムマシーンの略ということで、当時としては最先端のテクノロジーとスペイシーな音作りで、かといってYMOなどテクノ派の音そのものの面白さだけなく、中学生にも分かりやすい人懐っこさや人間味みたいなものがあり、あくまでヒット曲、流行歌として機能していた部分があった。それは、TMの由来が実は、出身地の多摩ネットワークだったという事実からも滲み出ている気がする。
さて、この復活作。音的には、まさに往年のプログレ、しかも完全にELP(エマーソン、レイク&パーマー)をテクノロジーで甦らせたような作品だ。かつて、小室哲哉が、キーボードマガジンにて影響を受けた洋楽ベスト100みたいのを書いていて、よほど気に入っていたのだろう。その中にELPのアルバムが3作品くらい取り上げられていた。プログレの中でも、キングクリムゾンやピンクフロイドに比べて、シリアスな部分よりもエンターテイメント性が強いのが、ELPの特徴で、三人組というところもTMと同じだった。
それにしても、この復帰作、ムーグらしき音やピアノのソロなど、まさにELPを彷彿させる音で埋め尽くされている。つまりこれは小室哲哉の趣味性が、究極に反映されたアルバムということができるだろう。
その分、かつてのTMのアルバムにはあった、リアルなメッセージ性や人懐こっさという多摩ネットワーク的な部分がごっそり抜き取られている感じは残念だ。「まだこれだけできますよ」ということは、よく分かったのだけど、次につながっていく可能性を秘めた生命感は乏しい。
次にもしやってくれるのなら、一曲一曲かっちりとしてアルバム作りをしてほしい。特に新しさは望まない。タイムマシーンという言葉も、今となっては懐かしい響きでいっぱいなのだから。
TM NETWORK再始動後初のオリジナルアルバム
6人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
TMN名義で発売された「EXPO」以来約9年ぶりに発売されたオリジナルアルバムは全国のCD店舗では販売しておらず、TSUTAYAと新星堂もしくはROJAMと通信販売でのみ購入できたアルバムでした。
特に注目すべき楽曲はタイトル曲。この曲はクオリティが高くプログレッシヴロックを意識しており、演奏時間が32分21秒という驚きの楽曲。十分に完成度が高く、素晴らしい曲です。
他に「IGNITION,SEQUNCE,START」も完成度が高く、なかなか良いです。
ラストを飾るのは木根バラの「CUBE」。ピアノ演奏から始まるこの曲は小室哲哉さんが"名曲”と絶賛した名曲で、出来が良いです。
アレンジもこれまでとは違うように感じられるアルバム。まさに新生TM NETWORKともいえるのオリジナルアルバムともいえる作品です。