「ジプシー・パワー」のカスタマーレビュー
北欧テイストとジプシー音楽との見事な融合
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スウェーデン出身のテクニカル系ギタリスト、Steven Andersonが1994年に発表した代表作です。わずか30数分というまるでミニアルバムのような作品ですが、中近東風とも、ジプシー音楽風とも言えるマカ不思議なオープニング曲からして、強烈なインパクトを放つアルバムです。
Steven Andersonの経歴は不勉強につきよく分からないのですが、ドタドタと進行する不思議な印象を与えるリズム隊に被せて、ネオクラシカルとも違う憂いを秘めたフレーズが隙間を埋めるように聴く者に襲いかかってきます。ギターの音はあくまでも骨太でありながら、独特の中近東風音階で泣かせるという独自のプレイスタイルは、ほかに類型が見当たりません。変態系ギタリストにも通じる粘着質で執拗なソロはひたすら異彩を放っています。
幻想の旅
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まるで幻想の世界を旅しているようである。何気なく聴いていてもいつの間にかアンダーソンの造り出す万華鏡の中に閉じ込められる。そこには懐かしさを感じる安らぎと異世界を旅する興奮が同居している。それは本人もバックメンバーも確かなテクニックの持ち主である事からくる演奏の安定感からかもしれない。とにかく一度聴くと頭に残る、麻薬的な名盤である。
新しい才能!・・・
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これまでの速弾きギタリストとは、まったくちがったアプローチによる作品。中・東欧風の異国情緒に溢れた旋律を、太く暖かなトーン(イングヴェイというよりサンタナに近い)で紡ぎだしている。基本的には複数のテーマを繰り返す曲が多いので、単調に感じる人もいるかもしれないが、一度はまるとぬけ出せなくなる。発表当初、まったく新しい才能だと興奮したものだが、今はどうしているのだろう。新作の発表を望む。少し短いアルバムだが、一曲一曲に個性があり、聴き手を幻想の旅に連れて行ってくれる傑作だ。