もし、DVDで発売されている映像を視聴する機会があれば、それも併せて見たほうがずっと楽しめる演奏。当時の古楽器のうち、テューバの代りに使用されていた「オフィクレド」と「セルパン」という今では博物館でしかお目にかかれない低音管楽器がどんな形状でどんな音を出していたかが確認できる。オフィクレドは、バリトンサックスに金管用マウスピースを装着したような形状で、バルブやピストンではなく木管楽器のようなキーでホールを塞いで音程を変える仕組みが新鮮だが、何と言ってもセルパンには目を奪われる。蛇の様にうねった木管に金管のマウスピースを装着し、リコーダーのように指でホールトーンを塞いで音程を変化させるのだが、見るからに大きな音が出難そう。
また、コルネットが旋律用の楽器として使用されている部分も多く、それまでの金管の用法から一歩進んでいる。ピストン付きの金管楽器の開発が、作曲家に与えた刺激の大きさを感じさせる。

楽器の変遷を知る・・・・