地球生まれの異星人―自閉者として、日本に生きる

泉 流星
花風社 [単行本]
(2003-11)
EAN:9784907725570
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「地球生まれの異星人―自閉者として、日本に生きる」のカスタマーレビュー

そこに私がいた
この本を読んでいて辛くなった。それは自分との共通点があまりにも多かったからである。人と同じことをしたくなかった、人に交われなかった、しかし私はそんな自分をある時期から変えていった。偽りの生活をしていたのかもしれない。
この本を読んだのは、ある理由から自閉症についての認識を高めたいと思ったからである。

しかし、そこに自分を見つけるとは思えなかった。

今は、子供にさまざまなテストを行なって比較的早い時期から自閉症がわかるという。私の子供の頃はそういったことがなかったから、未だに気づいていないだけかもしれない、
私も一度診察を受けてみたくなった。もしかしたら私も作者と同じような診断を下されるかもしれない。
自閉症というのは病気ではなく、個性であるかもしれない、そう感じた。
日本の男は言葉による愛情表現が下手です。
4人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 発達障害という概念が、この著者を救ってくれたのであり、この女性が実際に誕生したより10年前に生まれていれば、とても著書を世に問うことなどありえなかったと想像できる「妾の生涯」である(妾をめかけと読まないでください)。
 この著作には、WISCのプロフィールや両親の生き方も示されており、成人自閉症スペクトル者の社会との関わりが、わかりやすく記載されている。
 もしかすると、フェミニズムというものは、自閉症スペクトルの女性の発想ではなかろうかなどと思わせるような記述もあったが、何よりも夫君の優しさが行間から伝わってくる。
 異星人という表現に、違和感を感じているレビュワーもおられるようだが、自己を幼少時より、他人とは異なる人間として把握することは、特に哲学者の自伝などに見られるもので別に珍しいものではない。
 ようやく我々は、個人間の差異ではなく個人内の差異に目を向けられるようになった時代に到達したことが理解できる著作である。
感動的な半生記
7人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
私にも思い当たる症候がなくもないので,覚悟して読み始めた.そして感動した.ここまであからさまに自身のことを語る才能は只者ではない.特にアメリカ留学の部分には圧倒される.かの地では目立たなくては生きている価値がない.そのため著者のハンディは逆に有利に働くし,友達もできる.日本と言う了見の狭い人間の集まった所に生きるのが辛いのだ.日本の教育は個性を育てるのではなく,徳川時代以来,個性を殺すものだったことがこの著しい対照の基本にある.幼い頃から日本の教育に疑念を抱いて,先生達に反抗することで身を守ってきた私だが,今はそれすら不可能のように見える.この国に未来はあるのか,疑わしい.個性を育てる教育に切替える以外に未来はないだろう.ここまで考えさせられた自叙伝は稀である.なお,症候を明瞭に示すことが,同様な脳の持主に不安を与える心配はないと私は (多分著者もこれについては熟考しただろうし) 判断する.
一人の人物のドキュメンタリーとして普通に面白い。
4人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 一人の個性的な人の自叙伝として、大変興味深く面白い、惹きつけられる読み物でした。
私には流星さんの異性人的情報処理能力が羨ましいです。
普通の地球人なら当たり前にこなしてしまうであろう日常のあれこれを、
様々な視点から探りその本質を汲み取ろうとする著者の才能は、
何の変哲も無く世の中を渡ってしまう普通の地球人では気付く事のできない
この世の面白さを沢山見い出す事のできる才能なのではないかと思う。

 流星さんにはアスペルガーというアイデンティティーだけに囚われない、
ユニークで面白い生き方をして欲しいです。
地球の流儀に囚われず、異性人パワーを発揮して頂きたいです。
何らかの気づき・確認・共感がある一冊
10人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
当事者の本は、辛い体験を想起させるので
何冊かトライしたが最後まで読めずにいた。
そんな状態が続いたある眠れない夜、
半ば諦め気味に、この本を手に取り読み出した。
そして、読み終わるまで一度も本を置く事がなかった。

当事者が書いた本の中では一番読みやすかった。
それは、過去の出来事の章でも淡々と綴られていて、
思い出して辛くなる事が少なかったから。
そして、著者と共通する部分が多く(夫婦間の事など)
経験からくる悲壮感が漂っていないことが理由だろう。
お陰で、自分を振り返る作業ができ、生活する上でヒントにもなった。

きっと地獄のような日々が何年もあったに違いない。
でも、それを感情を込めて書かなかった (書けなかった?)著者に感謝したい。

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