慟哭の谷―The devil’s valley

共同文化社 [単行本(ソフトカバー)]
(1994-12)
EAN:9784905664895
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コメント: 2004年9月初版第4刷。帯あり。カバーに細かいキズ・わずかな折れ、帯に細かいキズ・わずかな擦れ、地にわずかな黒ずみがありますが、それ以外には目立った汚れ・キズはありません。水濡れ・破損防止の梱包で迅速に発送いたします。★まとめ買い特典★同時ご購入の場合、2冊目から200円ずつご返金。詳細・他の出品物についてはお気軽にお問い合わせください。2

「慟哭の谷―The devil’s valley」のカスタマーレビュー

実話
3人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
北海道出身の私には身につまされる内容。
友達と現場にも行きましたが怖いです(^_^;
でも今はツーリングの人気スポットなんですよね
風化された事件を掘り起こした快挙の書
12人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
熊が度々人を襲う事件を耳にするが、20世紀にたった一頭の熊が8人も殺害したという出来事があった。これを最初耳にした時はかなり驚いた。このような惨劇を今まで知らずに過ごしてきたのも不思議だ。

時は明治時代、また未開拓の地北海道で、人命保護網も未発達だとは言え、8人という人数はにわかに信じがたいが、これは熊の習性や色々な要素が複合して、数日間の惨劇が積み重なった人数だというのが理解できる。
不発が多い陳腐な銃や、連絡網の未発達等、今の時代ならある程度回避できたかもしれないが、驚嘆すべきは、最初襲われた住居で被害者を悼み行われた通夜会場で何と再び熊が襲撃してきたのだ。これは、実は熊が捕獲し、木に埋めて保存した遺体を取り返すべく再度襲撃した、言わば熊の本能だというのも理解できた。また、再度の襲撃に備え、人々は熊除けとして火を炊いたがこれが実は大きな誤りだそうだ。本を読むと、当時と今の技術力の違いによって発生した惨劇とも取れるが、同時に動物の本能を理解するのも非常に大切だと感じた。

尚、読者によっては情報量が一般的なルポ本としては薄いと感じるかもしれないが、100年近い前の出来事であり、未開の地北海道で起こった惨劇であり、ともすればこのまま風化して誰も知る事無く、闇に葬られた事件だったかもしれないので、こうして1冊の本に纏められたという意味では、価値があり犠牲者のレクイエムには充分なるだろう。
慟哭の谷
2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
自然は確かに美しいものであるし,優しい面もある。しかし,恐ろしい一面もあることを,私達はつい忘れがちである。本書は,ヒグマによる本邦最悪の獣害事件を通して,自然の恐ろしい方の一面を伝えてくれる。クマによる襲撃の描写は,生々しい。また,当事の開拓民の生活や,情報伝達の実態,事件を伝える新聞報道などにも触れており,当時の生活の一端を知るうえでも興味深い。
もともとは事件の約50年後に,事件の当事者への聴き込みなどによって,本事件の報告が綴られた。それから約30年後に,この『慟哭の谷』が出版され,今ではそれからさらに約10年が経った。当事者の証言も踏まえ,事件について詳しく書かれていることを考えると,本書は貴重な記録であると言えよう。
よく取材してあります。
7人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 吉村昭の「羆嵐」も読みましたがあちらは小説、こちらはドキュメンタリーです。つまり、よりリアルです。
 ヒグマに襲撃される直前の住民のやりとりや運命のいたずらのような不運の描写もあり、よく調べたものだと思います。
 クマの恐怖だけでなく、当時の開拓民の生活をしるうえでも興味をそそられるものになっています。

 あっという間に読み終えてしまいました。 

惜しい材料
7人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
世界でも類を見ない、獣害史上最悪の事件。営林役人である著者が丹念に調査し掘り起こしたもので、その努力に敬意を払い内容に期待して購入したが、これを小説読物とするには疑問があり、記録書とするには内容不足を感じる。著者自身は後世に記録として残したいようだが、生存者からの聞き取り内容や、被災集落の位置関係、付近の関係村落、医師の検視内容と咬傷の程度、人肉食害の詳細、羆の行動形態と特徴、銃撃に至る詳細な経過、当時の風聞、国や道の対応状況など全般に薄いと感ずる。あまりにも悲惨な内容ゆえ、あえて表にしなかったことも考えられるが、著者が言うように「風化させてはならない事件」であるならば、可能な限り記録書に徹して欲しかったものである。読者は消化不良を起こす。しかし㡊??市井の人が努力して収集し纏めたことにはあらためて敬意を払う。

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