国家と戦争―徹底討議

飛鳥新社 [単行本(ソフトカバー)]
(1999-05)
EAN:9784870313712
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「国家と戦争―徹底討議」のカスタマーレビュー

長年の疑念が氷解する・・・かな?
9人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この本が問題視している絶対平和主義、人権偏重主義には、接するたびになにやら違和感を感じていたので、その違和感を気鋭の論客が言語化して、目の前で綿密に討論しているのを読むと、頼もしさを感じる。
ただ、読後も、未だ違和感が払拭されないのは、私の頭に、マスコミの膨大な刷り込みがこびりついているからであろう。どこかで、大勢の叫びが実は正しいのではないか、という疑念が残ってしまっているのである。
これは、間違いなく私の勉強不足に起因する。論客の言葉の源泉たる知識を身につけていないことによるものである。それならば、論客の手によって払拭できない違和感を、自らの手ではがすしかない。その取っ掛かりを与えてくれた本書は、良書のうちに数えるべきだろう。
西部父さんによる小林よしのり擁護論
10人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
戦争とは?国家とは?
『戦争論』で論争を巻き起こした「ゴーマニスト」小林よしのりをはじめ、4人の保守派論客が、戦後の「個人主義」「反戦平和主義」「進歩主義」崇拝に異議を唱える。

それぞれの論客がそれぞれ異なる見方を提示していて興味深い。特に「理の福田」と「情の小林」の対比が面白い。さらに佐伯の智恵と西部の貫禄が、議論に深みを与えている。

この本を読む方は、ゴーマニズム宣言の読者が多いと思うが、その背景にあるものや、一歩先にあるもの、ちょっと異なった視点などを学ぶことができるので一読をおすすめする。

余談だが、最近「本日の雑談」などでコンビが定着した西部と小林であるが、本書でも、西部がなんとか小林を立てようとしている様子が、「かわいくて仕方がない」という風で微笑ましい。

贅沢な一冊
15人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
日本の代表的な保守知識人が一堂に会した贅沢な一冊。
かといって「保守派のプロパガンダ」になっていないのが素晴らしい。

同じ保守でありながら4人の独自性が十分に発揮されている。
それゆえ、微妙な緊張感と議論の温度差が感じられるのが面白い。
ただ、福田と小林の論争は、ほとんど「対立」であった。

西部も、わざわざあとがきで「解説」するほど手を焼いていた。

内容は濃厚で、読者は消化不良に終わることは無いと思う。
(某有名司会者の進行はいつも消化不良だが、それとは大違いである)
二年後に起こる9.11以降の「新しい戦争」を示唆する発言もある。

このような形で4人がそろうことはもうないかもしれないから、
記念碑的な名著であるとも言える。

日本について戦争と国家の本質をついた名著
9人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書に出会うまで、近現代の日本の幾多の書物の中で、かつてこれほど戦争と国家について論議を掘り下げた書物を私は知らなかった、日本人必読の国家論と戦争論についての哲学書

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