名作RPG『グローランサー』のノベラズ。ゲームのRPGはストーリーで売るものと、ゲーム性で売るものがありますがグローランサーは前者のストーリー性重視のRPG。そのストーリーはよく練られており、すばらしいものです。
で本書ですが、評価を見てもらえばわかる通りかなり非道い内容です。長編のストーリーを一冊にまとめるために重要そうなイベントだけを抜き出して書いてあるために、各章ごとの繋がりが無いのです。そのためゲームをプレイしたことのある人以外には意味不明な内容でしょう。また、各キャラクターがそれぞれの魅力を演出するための場面も省かれているために、登場するキャラクターがうざいだけで魅力がありません。唯一、メインヒロインとして描かれているルイセだけが魅力的に見えます。出来れば大幅な(キャラクターの)リストラを行って欲しいものです。まあ、出版社(編集者かな?)も小説単体として売る気がなく、 FANBookのつもりだったのでキャラクターを削れなかったんでしょう。
内容の方ですが、主人公のカーマインが思い悩み、苦悩していくストーリーです。そう言うのが好きな人にはいいでしょうが、そう言う人はグローランサーのゲームが好きではないと思います。ヒロインとしては義理の妹であるルイセを選択しており、無難でしょう。彼女の健気さは表わされていますが、話がカーマインの視点で描かれているため、ゲームでは描かれていたルイセの女の子としての一面は省かれています。私はゲームではジュリアンの話が好きですが・・・。しかし、内容の方も致命的な失敗があります。それは、エンディングを迎え無いことです。本書は最期にルイセに告白された決戦前夜で終わってしまっています。最終決戦はどうなるんだ!!といった感じです。
何をしようとしたかよくわからない作品でした。誰にもお勧めできそうにありません。


最悪です…
ルイセが好きならオススメだけど…
人、それぞれ