兄嫁、実妹、そして新任女教師と… (フランス書院文庫)

新堂 麗太
フランス書院 [文庫]
(2008-10-23)
EAN:9784829616048
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thebookland
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本蔵屋 
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「兄嫁、実妹、そして新任女教師と… (フランス書院文庫)」のカスタマーレビュー

背徳的な雰囲気
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一貫して2人のヒロインで物語を紡いできた作者だが、前作『最高の贈り物―姉・叔母・義母』よりヒロインが3人になっており、本作もタイトル通りの3人が登場する。ただし、話が大きく変わることはなく、今までのストーリー展開に3人目のエピソードを絡ませた形なので、既刊の新堂作品と同様の内容と言える。作者がずっとテーマにしている『嫉妬』の物語である。ただ、本作を少し残念にしているのは、主人公がダメダメ男ということ。欲望に流されてばかりで約束を反古にし、自分で何一つ決めていない。もとより新堂作品の主人公はダメ男が多いのだが、本作ではさらにダメな「ダメダメ男」である。この頼りなさ、というか情けなさで、なぜにヒロイン達がこうも好意を寄せるのか少々納得しかねる(それだけムスコがご立派ということか……これもまた真面目に考えると空しくなるので止めておく)が、それを相殺して余りあるのが3人のヒロイン。相姦や背徳の禁忌を主人公にさせないという理由付けが、自分を棚上げにしていて少々笑えるが、それはそれ、これはこれで、みんなにそれぞれ理由があって主人公に惹かれていく様子が上手に描かれていた。ただ、思うに女教師とくっついちゃえば相姦の禁忌から解放されて万事解決と思うのだが、そうはならず、むしろ兄嫁と実妹が積極的に自分の気持ちに正直であろうとする姿が、『想い』というものが重いゆえに思い通りに行かないことを示唆しているようである。

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