「無責任のすすめ (ソフトバンク新書 67)」のカスタマーレビュー
面白い、わかりやすい、「怒りの書」だけど笑いも誘う
12人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
あの温厚なひろさちや氏が、最近マジで怒っている。
競争至上主義で他への思いやりをなくしている世間がある。
「自己責任」だと言って、本来なら責任を取るべき経営者や政府や上司はほおかむりする。
年金だって、一生懸命納めてきたのに、どこへ行ったかわからない。
だけどその「責任」はとなると、かなりあやしくなる。
そんなこんな……日本全体に蔓延しつつある無責任体質に、もの申す――という本だ。
だがもともと、むずかしい宗教のことをわかりやすく書かせれば天下一品の人だから、
いろんな事例を引いて、面白く楽しく読ませてくれる。
「年寄りの放言」と揶揄する人もいるかもしれないが、
不思議と不快感はない。
「ちょっと極論ぽいかも」という箇所もあるのだが、全体を奇妙なユーモアが包んでいる。
だから「怒り、憤り」が不快にならないのかもしれない。
「70歳を過ぎて失うものもあまりない。誰かが言わないといけない」
と著者はこの本を書いたという。
「怒りの書」なのだが、「義憤」などという偉そうなスタンスではない。
庶民の怒りなのだ。
無責任なリーダーが増えている今、なかなかに痛快な一冊だった。
ちっとも責任をとらない北の湖相撲協会理事長あたりに読ませたいものだ。
この日本を天国にすること、これが宗教者の仕事
8人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
日本の会社は刑務所。
学校は軍隊。
サッカーのラモスさんも言ってました。
学校の部活動はまるでアーミーだと。
勉強地獄、いじめ地獄、競争地獄、リストラ地獄、鬼ババ地獄、クレーム地獄、借金地獄、痴漢地獄、引きこもり地獄、学級崩壊地獄、政治不信地獄、年金不安地獄、医療ミス地獄、食の安全地獄、弱者を助けない日本の地獄…。
地獄、地獄、地獄のオンパレード。
あーどうしたら抜け出せるのだろうか?
答えは『こだわるな』である。
こうしなくてはいけない、
ああしなくてはいけない、
そんな常識は捨ててしまえ!!
人間が作ったルールや道徳なんて間違いだらけ!
いちいちこだわって考えてたら日本地獄に落ちるぞ!
捨てちゃえ、捨てちゃえ、
この世にあるものはみんな神様のもの。
神様がダメだと言ったらダメだけど、
人の分際がダメって言ってもこだわるな!!
不完全な人間が偉そうに規定するな!!
束縛するな!! 罰するな!! 神様にでもなったつもりか!!
みんなが神様仏様。
みんな神様になって
日本を変えようよ。
神様がいっぱいの日本で
困った神様がいない“天国”を作ろうよ。
よーし僕はフリーター天国を作るぞ。
本質を喝破する真実の放言
9人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ひろさちや氏の言いたいほうだい−といった感じの本だ。
政治・経済・教育・マスコミと、偽善に満ちた現代社会の各部面をばったばったと斬っていきます。
しかし、インテリの愚痴といった内容ではなく、仏教思想に立脚し、世間に洗脳されて目が曇っている人々に対して真実を説き、価値観の転換を訴えています。
日本という国の本質を喝破する真実の放言集といっていいだろう。
見かたを変えることの大切さを感じた
8人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
現代日本が抱える、政治・経済・教育などの問題点を、宗教家としての立場から意見が述べられている。ずいぶん極論もあり「そんな……」と感じる部分もあったが、発想を転換すると「こうも考え方がちがうのか」と感じさせられた。
「ウサギとカメの競走」で、寝ている(病気で倒れているかもしれない)ウサギに声もかけずに通り過ぎたカメはけしからぬというインドの人の考え方にも、納得させられた。
宗教の腐敗堕落が無間地獄を生む
4人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
著者は今の日本は地獄であると言う。世の中の価値観が競争原理しかなく宗教が不在で弱者に対する思いやりのない社会になってしまった言う。競争は一見公正であるが、強者と弱者が対等に戦ったら結果は最初から決まっていて決して公正ではない。また公務員は国民に奉仕する公僕であり、会社員は会社に滅私奉公するから共に奴隷であると言う。しかし私も含めてその奴隷になりたい人が殺到しているのは不思議ではあるが(奴隷根性が抜け切れないのか)。市場原理に基ずく競争は悪いとは思わないが、それに対抗するような宗教的な価値観が出てこないと確かに社会は無間地獄になってしまう。しかし現代日本では宗教と言う名のビジネスや政治が横行しすぎてまともな人々が宗教を敬遠してしまっているのが現実ではないのか。まともな宗教家よ出て来い。