世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい

晶文社 [単行本]
(2003-04)
EAN:9784794965677
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zap3jpn
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本棚書房
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★shibayan★
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「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」のカスタマーレビュー

忘れがちだけど、みんな多面体です
「世界」についていろいろと言及している本なのかと思いきや、オウム周辺についてのエッセイが中心。がっかりしたわけではないけれど、仕方ないか。「オウムと世界の関わり方」というところが、彼のメッセージの原点となっているのだろうから。

世界は、そして人は多面体である。そのことを忘れずにいなければならない、ということを心に刻み付けてくれる本。
貧弱な世界と冷酷な人間
1人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
森達也はセンチである。この人の本質はこの言葉につきるんじゃないだろうか。この人の本は初めて読んだが、「忘れられない少女の表情」は個人的にも似たような記憶を持つゆえか、それとも年のせいか(森と同じ歳)電車の中で読みながら、比喩ではなく涙がとまらなくなった。

言っていることは至極まとも。左翼だとレッテル張られたり、あちこち揚げ足をとられるかもしれないけど、大きく見れば絶対に間違っていない。

とても良い本を読ませてもらった。彼の他の本も読んでみよう。AもA2も観てみよう。

森達也に感謝。
タイトルが秀逸
22人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
タイトルが秀逸。
『世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい』
とても心に残り、森達也さんの人間観をすごい表していると思います。

この作品で初めて森さんを知りました。
こんなにもメディアの意見に侵されず、正直に素直に生きている人ってそうはいないと思います。
僕は思考停止しているのかな、森さんの素直な意見がとても印象的でした。

読んでいて何度も思ったのが、「何でこの人はこんなに責任を負うのだろう」ということでした。
森さんは悩む、当事者でもないのに知ってしまったから、気づいてしまったから悩むのです。
仕事だから悩んでいるのではなくて、本当に悩んでいる、苦悩しています。
たいていの人はたとえ戦争でも自分と関係がなければ、何も考えない、そのことに疑問もない。
あまりに当たり前の疑問すら発せなくなってはいないでしょうか?
その状態が森さんのいう思考停止であり、そこから始まる他者に対する想像力の欠如なのでしょう。

森さんはあるがままに素直に書いているから、文章は結構ゴツゴツしています、きれいな加工品ではない素材という感じ。
なので文章は下手だと感じる人もいるでしょう、ま、それも味ですね。
味覚に対する反応は様々。
人間の抱える矛盾
30人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
初めて森達也氏の文章を目にしたのは朝日新聞のコラムだった。
「タマちゃんを食べる会」と題されたその短い文章には,人間の抱える矛盾に僕は常に自覚的でありたい,とそう書かれていた。
この本にも何度も同じフレーズが出てくる。だからこそ,彼は,自覚的であろうとして,カメラを持って出かけていくのだと思う。

人の営みはデジタルのように0か1かで割り切れるものではなく,矛盾をはらんだものである。
あいまいであることは悪ではなく,厳しく受けとめて,直視しなければならない人間の現実である,と繰り返し述べる森氏の姿勢に対して,結論が明確ではないことを指摘することは簡単で,物足りなさを感じることもあるかもしれない。

しかしながら,今も,おそらくずっとあいまいであることを自覚する,という姿勢に強い意志を感じざるをえない。

人のレビューは当てにならなかった
109人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この本は他の人のレビューを見て興味をそそられて読んでみたのだが、僕自身の印象はかなり良くない。

要約するならば、筆者自身の「A」「A2」に対する自画自賛的要素が強く、「最早大文字では語れない時代に入った」と言いながらも、しつこいまでに「ポストオウム」という大文字を掲げたがる。さらには、よせばいいのに一流のジャーナリスト気取りの物言いが鼻につく。
「A」も「A2」も興行成績の低いのは唯単にクオリティの低さだという自覚がない。

もう少し大人になってもらいたい。あるいは、これが今の日本の精一杯の大人の意見か?

もう少しタイトル通りの本だったらと期待してしまったのが間違いだった。

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