「ドキュメンタリーは嘘をつく」のカスタマーレビュー
不快と不可解な面白さと恐ろしさ
17人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書を読むと著者がとても頭のいい人であり、文章も巧みであることにすぐ気づく。
それは彼が数多く対談する学者たちには決してみられないものでもある。
著者自身が述べているように論理的整合性は皆無だ。論理と述べて、すぐルールなどないという。
結局、作品を作るに当って学者達の依拠するような論理などなく、主観しかないのだということだ。
ただ彼の伝える面白さの基準というものは60年代だ。
よい意味でも悪い意味でも。米や政治や警察は絶対悪だという思い。
その思いに自身が気づくには現代社会のスピードはあまりにも速すぎるのだろうか。
81ページに「倫理や道義などの価値の体系からはドキュメンタリーは解放されねばならない」とある。
彼には倫理(エシックス)はないが強烈な道徳(モラリティ)が存在する。
ただそれではオウム信者暴行のシーンを後だしした論理的理由にも道義的理由にもならないが。
89ページでワインズマン批判?に関する文脈で加担という言葉が扱われているのが面白い。
加担と介在は違うのだ。
6章を読むとその頭のよさがよくわかる。
彼は、善人にも聖人や偽善者や単なる馬鹿、ごますりなど多数のものがあることを
知っている。
この点多くの人々が馬鹿にしか見えないだろう。ただし悪は一つしか見えない。
ただこの問題は世界各国の政治思想家が頭を悩ませた問題でもあり一義的に彼を批
判できないが。
100ページでメディアが劣悪化していると言い、
猟奇事件の不可解さや混迷について述べたすぐあとで、意識が変化しただけとのたまう。
謝罪とは真意からの謝罪だということを知っていながら他者への想像力の話になる。
森は面白い。ヒトラーやチャップリンと同じように人間的な面白さがある。
ドキュメンタリーを作る者として。
14人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この本は、全てのドキュメンタリーを作る(正確には作ってると思ってる)人に、ぜひ一度読んでもらいたい。
私は現在大学生だが、高校のときからドキュメンタリー番組を作っている。そして著者の森と同じ思考経路を、小規模ではあるが辿ってきた。もっとも私の場合、彼がこの本で述べていることを感覚では掴めても、形にはできなかった。言葉にならなかったのだ。
だから、スゴイと思う。
「ドキュメンタリーは嘘をつく」
当たり前だ。私が、私の考え・主観を基に、番組を構成・編集しているのだから。私は、私自身や人の心の中にある真実(主観)を描くことは出来ても、事実を見出すことなんて出来やしない。私は全知全能の神じゃないんだ。
確かに、この本には彼自身の自慢や他者への不満・非難が多分に含まれている。というかてんこ盛りだ。(私に言わせれば、あらゆる"創作"者なんてそんなもんなんじゃないかと思うのだが)
だが、肝心なのはそこではない。理解すべきは、今のマスメディアの現状と、我々が考えることを止めてはならないということだ。
☆4つの理由は、彼がドキュメンタリーを映像だけに限定したことと、"分かりやすさ"を放棄するとも取れる記述をしていること。この2つはラジオドキュメントを作り、ドキュメントをエンターテイメントの一つと考える私には我慢ならないことなので。
結局、森氏の思想は・・・
33人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
個にこだわるわけですね?この著で随所に見られる組織批判は頷ける部分もあるにはあるが、要点は「マスメディアはまず疑う」と言う事ぐらいか?個は「人」だ、人である以上この世に生を受けたその瞬間から目で何かを見、耳から何かを聞いている。何かを意識している「自分」に気づく筈。人には必ず「自我」が形成される時期がある。イスラム圏に生を受ければ、キリスト圏に生を受ければ自然にそのアイデンティティーが備わるように。個は重要しすぎてはいけないものだ。自分の存在また生活が、間接的ではあるにせよ何処かの個を抑圧してもいる。問題は「個」の中身があまりにも公共心なき個なら問題視せざるおえない。「学ぶ(まなぶ)」は以前は「マネぶ」と発音していた。養老氏が「バカの壁」にて「自分の皮膚・臓器に親の物を移植しても拒否するから、己の肉体は自分と言える。しかし、各々の脳に記憶される知識は自らが生み出したのでわなく歴史から授かった物でしかない」。授かった知識でいくら自分らしくと考えても自問自答の渦から逃れる事など出来ない。目の前の批判のみ、カメラを向けられた人はカメラを認識した時点で意識せざるおえない。森氏の著はもう買いません。
白々しい
49人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
既に指摘している人がいるけれど、
証言の偽造を告発されている人間がドキュメンタリーを語るべきではない。
最低でも弁解なり何なりを済ませてからだろう。
全く笑止千万である。
下山事件の証言を偽造。森達也は嘘をつく
53人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
森氏に関心のある人は、森氏の著書「下山事件」の証言者「彼」こと柴田哲孝氏が書いた「下山事件」をぜひ読んで欲しい。私は、柴田氏の方が事実を書いているように思われ、森氏のような人は筆を折るべきだと思う。少なくとも、私は森氏の書くことを信用しない。こんな人物が言論の自由とか、語る資格はない。