ウンベルト・サバ詩集

Umberto Saba, 須賀 敦子
みすず書房 [単行本]
(1998-09)
EAN:9784622046585
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「ウンベルト・サバ詩集」のカスタマーレビュー

トリエステの街をサバと歩いているような。
10人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 ウンベルト・サバはイタリアを代表する詩人であるが、その名前や作品は広く一般には知られていない気がする。

 サバの生まれはイタリア東北部のトリエステという港町。昔の繁栄やオーストリア支配下の頃の栄華は既になく、本文の中のトリエステの街は、何処となく寂しい感じがぬぐえない。サバの詩もそれに添うように何処となく寂しさを感じさせるが、決して陰鬱ではなく、愛する人を謳ったもの、トリエステの街並みを謳ったものとさまざま。強風の吹くトリエステの街を、そこに暮らす人々を、サバの心象が言葉となって、美しく時にせつなく、たんたんと謳われてゆく。
 須賀敦子さんの訳もまた、この作品のよさを一層引き立たせている。
 拾い読みをしたり、何度も読み返したくなる詩集です。

ひどい病気も、よい1行の詩なら癒してくれる
11人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
タイトルにあげたのは、「フィナーレ」という詩の引用です。
心からうなずける言葉が詩という形で私たちにさしだされています。



キアレッタは、
少女だったが、いまは若い女で、
あすは女になるだろう。こんなふうに考えていると、
胸のまんなかにどすんと、
ひびくものがある。それを考えないためには、
技をみがかねばならない。

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