「世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ」のカスタマーレビュー
学生や若手社会人が持つべきマインドセットを、イヤミの無いまっすぐな熱い文章で提示
本書における「プロフェッショナル」の定義は、
「組織や肩書きに関係なく、独立して自分がもつ技能で機能し、その能力を周囲に認められている人」
である。
本書は3章構成であり、大まかな流れとしては
1. 今なぜ国際派プロフェッショナルか
2. 20代〜30代のキャリアをどう過ごすべきか
3. 国際派プロフェッショナルに必要な能力は何か
となっている。
本書の価値は、実際に国際派プロフェッショナルを体現する筆者らの、貴重な経験談、価値観を知ることが出来るということはもちろんだが、むしろ今後のキャリアの局面において読者のモチベーションをキープするための発奮材料になりうる本であるということにあるだろう。本書の文章には著者の熱意やメッセージや若い世代への期待がほとばしっている。また、成功者による啓蒙書にありがちなイヤミな物言いもほとんどなく、不快感を覚えることなく読み終えることができた。
扱っているテーマが大きいためか内容もやや方向性を示すだけにとどまり抽象的になりがちではあったが、まだキャリアの全体像がつかめていない就職前の学生や、若手社会人には大きな助けになりそうである。
また、本書のもう一つの対象読者層は、次世代を教育する立場である教育者達だろう。本書では国際派プロフェッショナルの大きな責任の一つは後輩の育成であると述べられており、そういった若い人々にキャリアの助言を与える立場にある方々にとっても参考になると思われる。
少し気になった点としては、第三章において国際派プロフェッショナルに必要な要件が若干唐突だったことを挙げたい。もう少し、感情面に訴えかけることにとどまらず、理論的にも納得できるような説明の仕方があればより素晴らしくなったと思われる。
環境が変わるのを待つよりも・・・
2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「自分が変わったほうが早い!」
「若者が3年でやめる」といわれて久しいですが
旧態依然とした内資の大企業で悶々としている方はちょっと前向きになれる一冊。
資本の原理を無視して、組織原理に則った仕事の仕方しかしない日本企業が”正常化”するのを待つよりも、自分自身が海外転職やMBA取得など異質な環境に飛びこみ成長するほうが手っ取り早い。一方で、今の環境に文句だけ言っているに人はそれだけの覚悟ができてますか?というメッセージも隠されていると思います。
ちなみに一般に3年でやめる若者は、3年以内にまた転職を繰り返すそうです。
むやみなキャリアアップ(ダウン?)は、ただの自分探しなのかもしれません。
転職の達人である石倉洋子氏の厳しくも暖かい”キャリア”指南
国際派プロフェッショナルの心構えを知る
4人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
一橋大学大学院の国際企業戦略研究科で教授を務める石倉洋子氏と、医師で日本医療政策機構の代表なども務める黒川清氏による、国際派プロフェッショナルのすすめ。
内容をまとめると、これからは日本だけにとどまらず、しかも組織に頼らない、国際的なプロフェッショナルとしての個人が求められる時代になっていく。そのような時代に対応するために、(1)国際派プロとはどのような人材かをまとめ、(2)国際派プロになるためのキャリアパスを各年代ごとに示し、(3)国際派プロに必要な能力を5つにまとめて紹介している本。
こうしてまとめたり、実際に読んでみると、ある程度この手のトピックを追っている人にはあまり目新しい内容ではない。ただ、それでも面白く、一気に読ませてしまうのは、2人の著者の多彩なキャリアからの経験談によるところが大きいと思う。そのため今までわかっていたようなことも新しい表現で再確認することができる。特に、既に「国際派」のふたりから見ての世界での日本人の振る舞い方に対する意見については、言い尽くされていることかもしれないが、参考になる。
たしかに決して目新しいことは書かれていないので、多くを期待して読む本ではないかもしれない。ただし、類書と比べて英語だとか、ロジカルシンキングだとかという、スキルには一切触れておらず、どちらかというと人となり、心構え、振る舞いという点に焦点が置かれているので、そういう面からキャリアに関する考え方を復習したい人には良い本かも。それに、どの話題も、すっきりとまとめられているので、頭に入りやすいし、読みやすい。
プロフェッショナルの指針
3人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
仕事人としてプロフェッショナルたらんとするならば、という意識や行動指針を示してくれる良書です。
常に技を磨き努力を惜しまない。思い切って飛び込む。人や仕事に対する責任を果たす。フィールドを自分で狭めず世界に広げて考える。社会への貢献をする・・・
超一流として世界に認められるかどうかは別にして、こういう意識を持って行動・努力をしていくことは、(あえてそうでない生き方をしたい人でなければ、)誰にとっても見習うべきことだと思います。
個人的には、へこたれそうになったときに、本書の中の「何があっても、どんな修羅場になっても、プロフェッショナルとして何とかする」という一文を読み直して、自分を奮い立たせています。
読むは易く行なうは難し
6人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この本での黒川氏の発言内容は、過去に氏が絶えず口にしている「世界を舞台に活躍せよ!」等である。
氏の人生論を読んだことがある人には目新しい内容では無い。
氏の経歴(日本の医学界から飛び出してアメリカでUCLAの教授なった、東大医学部の教授になった、東海大医学部長になった)を考慮すると、言葉に重みが出てくる。
よって、読むのはフンフンと読める内容であるが、よく考えるとそれを実行することの困難さに唖然とする。