秘密機関 (クリスティー文庫)

田村 隆一
早川書房 [文庫]
(2003-11-11)
EAN:9784151300479
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「秘密機関 (クリスティー文庫)」のカスタマーレビュー

スピーディー!
 トミーとタペンスが初登場する作品です。若々しいトミーとタペンスが魅力的です。
 展開はスピーディーで、退屈するひまがありません。冒険小説ですが、推理小説的な要素もたくさん盛り込まれているので、推理小説ファンの方にもおススメ。
長編第2作
クリスティは初期においては推理小説と冒険小説を交互に書いていました。本作は『スタイルズ荘の怪事件』に続く彼女の長編第2作で、冒険小説の第1段にあたります。トミーとタペンスが活躍するシリーズの最初の作品でもあります。冒険小説だから当たり前なのですが、主人公たちは危険な目に遭うにもかかわらず、全編ユーモアに溢れた語り口で、緊張感よりも明るい雰囲気に満ちています。

素人の主人公たちに英国政府が重要な任務を託す不自然さはあるものの、読んで飽きさせないストーリー運びはさすがです。敵の正体を隠しておく技法には推理小説との共通点も見受けられます。
冒険とミステリがハイレベルで融合した、シリーズ中のベスト作
7人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この「秘密機関」は、トミーとタペンスの冒険ミステリシリーズの記念すべき第一作であるとともに、冒険とミステリがハイレベルで融合した完成度の高さという点において、シリーズ中のベストに位置する作品である(ちなみに、エンターテイメント性では、「NかMか」がベストだ)。

冒険ミステリというと、本格派ミステリ志向の諸氏からの評価は、どうしても低くなりがちなのだろうが、この作品は、ミステリの要素にも不足するところはなく、しっかりとしたミステリの土台のうえに、さらに冒険のスリルまでが上乗せされた傑作と、高く評価したい。

第一次世界大戦のさなか、ドイツ潜水艦の魚雷を受けて沈没直前のルシタニア号の船内で、若い女性ジェーン・フィンは、ある男に連合軍の機密文書を託されるが、その後、彼女の足取りは、ぷっつりと途絶える。

時は移り、大戦は終結するが、その機密文書は、新しい戦争を引き起こす武器として、敵方に利用されようとしている。ひょんなことから再会した失業中のトミーとタペンスは、「青年冒険家商会」を立ち上げ、英国情報部の依頼を受け、ジェーン・フィンと機密文書を捜し出す冒険に乗り出すのだが、彼らの前には、正体不明の敵方の黒幕、ブラウン氏の魔手が忍び寄る…。

息もつかせぬ冒険活劇
3人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
次々と切り替わる場面。トミーとタペンスの主人公2人にふりかかる難題・ピンチ。誰が味方で、誰が敵なのかわからない不安。2人は、知恵と行動力で切り抜けていく。
いったい次はどうなる?という思いでページをめくり続け、読み終わった作品だった。今後、2人が登場する作品は読破してみようと思う。

とにかく、面白い本が読みたい人におすすめの冒険活劇。

トミーとタペンスの初登場
6人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
孫の来訪を楽しみにしている老夫婦になるまで冒険心を失わない「おしどり探偵」トミーとタペンスが初登場する作品。ミステリーと言うよりは冒険小説だと思いますが、スピード感があって、一気に読めました!ポアロもミス・マープルも好きですが、若くて行動力のある二人も大好きでした。このシリーズ全部が早く発刊しないかと待ち遠しく思う反面、全部そろってしまうとこのわくわく感もなくなってしまうかも…。複雑な思いです。

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