紅衣の公子コルム。
目の前で愛するものを滅ぼされた、古の種族ヴァドハーの最後の一人。
彼らを滅ぼし、彼自身の片目片腕を奪った仇敵の名は我が物顔で地上をうろつきまわる、新参者と呼んで差し支えのない種族、『人間』…。
しかし、そこで彼は本当の敵を見出す、人間をあやつり、世界をチェス盤にでも見立てて彼ら種族の栄枯盛衰をあざ笑う『神々』、剣の支配者たちを・・・!
エターナルチャンピオンシリーズの中で、私が最も好きな作品、『コルム』シリーズ。前期三部作のあとがきのどこかで訳者が触れておられたと思うが、特に後期三部作でケルト神話へのオマージュが顕著に現れる本作は、作者自身英国人であることのそれゆえに、か、失われていく『変える必要のない本当によいもの』を惜しむ、ほかのシリーズにはない、作者の哀愁のようなものが感じられるように思います。
是非、読んでください。
紅衣の公子、コルム・ジャエレン・イルゼイ、斯く戦いて逝けり。…悲しきかな、逝けり。


コルム・ジャエレン・イルゼイ・・悲劇の半神
紅衣の公子