北方領土「特命交渉」

講談社 [単行本]
(2006-09)
EAN:9784062136662
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「北方領土「特命交渉」」のカスタマーレビュー

北方領土問題初心者にもお勧めの一冊
5人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
佐藤優氏の「国家の罠」と、鈴木宗男氏の「宗男の言い分」から、最も重要だと思われる部分を抜粋して分かりやすく対談形式でまとめられた本です。
誰にも理解できるようにという筆者の共通理解の下、とても平易に書かれている為、一気に読了出来るでしょう。

しかしその内容は、新規の書き下ろし情報が複数含まれるものであり、決して明かされる事のない外交上の秘密条約、例えば「1998年の川奈会談」などにも言及しています。

鈴木 宗男, 佐藤 優両氏の『対ロ友好政策をもって北方四島返還事業を成功裏に導く』とする手法が、国策捜査という形で否定され、マスコミを中心に故意もしくは謀略の瑕疵という形で広く情報操作が行われ、現在も法廷闘争が続いています。

この事件の真実が、この書籍によりさらに広く行き渡り、両氏が信じる疑惑の払拭が速やかになされる事を心から願うものです。

プロの外交戦術、また諜報活動は、かなりの覚悟と知能と愛国心の上に成り立っている事を想像させる、北方領土問題初心者にもお勧めの一冊です。
外交のダイナミズムが分かります
13人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
国策捜査で逮捕後、見事に社会(言論・出版・政治)に躍り出た&返り咲いた佐藤優さんと鈴木宗男さんの対談本ですが、以下の点で非常に読み応えがあり、外交・政治・偽情報に踊るマスコミと検察等に興味がある方にはお勧めできます。

・新聞やTVを見ているだけでは全く分からない、橋本、小渕、森の歴代首相の政治家とのして姿勢、資質、人柄などが直に接した、佐藤さん、鈴木さんにより描かれている点
・ソ連崩壊前から今に至るまで、北方領土に関するロシア外交の変遷が詳細に分かる点
・9/11以前に、チェチェンのイスラム原理主義者を国際テロ組織と認識していた(米国はその時点で認識しておらず、ロシアのチェチェン問題を人権問題と考え、ロシアが国際テロ組織と言うのを人権問題を隠蔽する方便と考えていた)佐藤さんの高度な分析力と、それらをダイナミックに北方領土返還に向けたシナリオに転換させる戦略的思考を持つ、鈴木さんの政治家としての高い資質が分かる点
国民は真実を知りたがっている
12人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
鈴木さんと佐藤さんの対談形式で、北方領土返還交渉を政治、外交のコンテクストの中で語っている(暴露している)。そこには、まさにドロドロした人間関係、北方領土ビジネスと言う利権、中央アジア問題が北方領土返還に鍵となる可能性等が綴られている。もちろん、ご両人の言い分を全て信じる事を良しとはしないが、通常一般国民が知りえない外交の流れの記載は間違いがないように思う。また、ここまで特定の外務官僚や袴田教授を非難するにはそれなりの覚悟があっての事だと思う。守秘義務がある中で、語りつくせない部分はあるのだろうが、国策捜査という「時代のけじめ」のワナに掛かってしまったご両人の今後の活躍を祈りたい。
どんなスパイ小説よりおもしろいかも。
11人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
内容はほぼ事実と思いますが、相変わらず
こんなにばらしていいのかなという疑問は禁じえません。

反対にそれだけリアルということです。

それはさておいても読む側としては本当におもしろいです。
事実は小説より奇なり。
現実にあったことはおもしろい。

日本も30年経てば、文書開示するとかいう制度にすればいいのに。
「自壊する帝国」に続き再び唖然。
18人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
マスコミの報道が誤った方向にいくとどうなるか・・・自分の事実認識が本を読んだことでこれだけ変わった、という経験は初めて、とは言わないまでも本当に久しぶりのような気がします。

橋本−小渕−森のラインで進められてきた日ロ交渉がそのまま進展していれば・・歴史にタラレバは禁句ではありますが、その後の外交無策ぶり・迷走ぶりを考えるとそのIFをどうしたって考えたくなります。日ロ関係強化→中国との関係も今とは異なっていた→北朝鮮の核実験は無かったのでは?妄想の連鎖。

本書では迷走する日本の外交政策とは対照的に揺らがず・動じずに北方領土問題に取り組んできた政治家・鈴木氏の鉄の信念が余すところ無く披瀝されています。実は、北方領土「問題」ではない。「問題」があることを認めるのは国家にとっては氏に言わせれば「退歩」なのです。竹島「問題」然り。

外交、と言うと「他国からどう言われようが、これは日本の問題」と全く答えになっていない説明を繰り返す政治家、あるいはその反対に「耳を傾けすぎる」政治家が多いいまの政界で、鈴木氏のようなブレない政治家は貴重な存在とお見受けしました。領土問題の何が「問題」なのかが見えてくる良書です。

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