さよならアメリカの頃と比べてやわらなくなってるんだけど、それと同時にひどく安っぽくなっている気がする。純文学の文章かぁ、これ?
内容は中盤が非常にだれ気味だが、後半は非常によい。ラストもさわやなかさを残して終わってる。さよならアメリカの世界を踏襲しているけど、特に最初のアルマジロをくれる人は密接に関係してるじゃないですか。
現実と非現実、時間枠は取りはらわれ、「ぼく」は自分自身であり将来の自分の娘のために、『まとも』になろうとする。たぶん、最初は電話の向こうの彼女のほうが『現実』で、僕のほうが『虚構』だったんだと思う。そっから現実を取り戻そうとする話か。アルマジロの夢を見ている世界は居心地がよく、またぼくは外に出て行けるのか。前作よりは劣るものの、なかなかの良作。

文章が……