甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯

講談社 [単行本]
(2005-06-29)
EAN:9784062129664
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「甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯」のカスタマーレビュー

フルスイングの人生
 NHK総合で「フルスイング」と改題しドラマ化もされた話題の1冊。本書「甲子園への遺言」は、伝説の打撃コーチ高畠導宏さんの生涯を綴ったもの。高畠さんの人生はまさに「フルスイング」という言葉がぴったりとくる。35年間プロ野球界で、選手、コーチとして過ごし、何と、59歳にして高校教師になる。そして甲子園を目指す。

 プロ野球界では、落合、イチロー、小久保他現在監督、選手として大活躍し日本球界をひっぱっている面々を育ててきた。そして、どこのチームからも引っ張られる実力派。60を目の前にし、教員免許を通信で取り、教壇に立つ。本書では幼少期から晩年までが書かれるが、どの時代も全力勝負だ。

 始めての授業で、黒板に「気力」と書き、生徒たちにこういったそうだ。「君たちはこれからの人生でいろいろな困難にぶつかるだろう。でもどんなことがあっても気力で乗り越えてくれ、いいか、人生には気力が大事なんだよ。」いつもフルスイングで生きてきた高畠さんのこの言葉は、生徒たちの心に刻まれたことでしょう。そして本書を通じて生い立ちを読んだ読者の心にも、温かいメッセージとして残ることでしょう。私も本書からとても大切なメッセージを頂いたように思う。
ここまで純粋な野球人はいない
3人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
高畠導宏は30年にわたり7球団を渡り歩き、卓越した野球理論と洞察力で延べ30人以上のタイトルフォルダを育成したまさに『伝説のコーチ』と呼ぶに相応しい人物である。その伝説のコーチが50歳を超えて一念発起、今度は甲子園を目指すが、志半ばで病魔におかされ他界する。

この本を読むまでは、プロの打撃コーチが教職免許まで取得して高校野球の指導者になろうとしていることに誠実さと律儀さを感じていた。
しかし、この本を読んで彼の『転職』の理由に驚いた。彼は野球のコーチとしてのテクニックを甲子園優勝という形で表現したかったわけではなく、野球のコーチをしているうちに自身に足りないものが心理学と気づき、それを学ぶために教職免許を取得して、実践するために高校教育の世界に身を投じたのである。つまり、根っからの野球人なのに探求を続けるフィールドが野球におさまらなかったのである。

プロの打撃コーチとして最も成功した人物であろうと思われるが、しかし、成功した職業をなげうって、『自分が求めるもの』を50歳を超えてなお求め続けることは困難だ。ほとんどの人は現実的な理由を見つけ、それを自分に言い聞かせて諦めているのではないか?それとも、彼のように一つの道を極めることで人間は純粋さを保つことができるのだろうか?

ここまで自分に純粋だった野球人はいないのではないかと思うが、伝記としての出来はもう一歩。
まず、鶴岡、野村のくだり。高畠がプロの基本を学んだのは南海であるから、背景を説明しておく必要はあるだろう。しかし、シンキングベースボールや鶴岡、野村の確執は既にかなりの回数文章化され、本書自身も多くの文章を引用している程だ。少しくどく、脱線している感が否めない。書くなら、もう少し高畠の目線から書くべきだ。

次に配分。延べ30人も門下生がいるのだから、彼らへのインタビューをもう少し増やすべきではなかったか?学校時代のルポは本当にこれが限界か?

同じストーリーが繰り返されているところが散見されて読みにくいところも気になる。

好人物のノンフィクションだけに残念だ。
高校経営は単純である(;'Д`)ハアハア
31人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
(;'Д`)ハアハア  スポーツの強豪校として『有名』になりたければ、野球部に力を入れさえすればいいというシンプルな理念には、納得させられた・・・。

確かにバレーやバスケのやうなマイナースポーツで『全国優勝』したところで、県大会優勝→甲子園出場のほうが注目度が高い・・・

故に野球部だけに力を入れるのが上策である。
『文武両道』ほど 分かりやすい指標はなく、その武は野球部の功績のみで支えられる・・・

簡単なものだ・・・。
中学時代に名を馳せたやつらをスカウトすれば、一気にドリームチームである!!
ワンピースで、ロギア系の悪魔の実を食ったやつらを集めれば、それだけでドリームチーム
になるという道理に似ている・・・。

新設大学はゴミ以下だが・・・新設高校は 有名大学合格率が高ければ、それだけで名門校となる・・・。

何故か? それは・・・有名大学合格率・・・たとえば東大合格者数というのは・・・

東大という『権威』によって、高校の格が支えられるからである。

新設大学がいかに一流企業の就職率が高くならうとも、大学という場所は 大学そのものの
『権威』によって 価値が定まるので・・・新設大学が成功する事はありえない。

それは 武蔵・東大寺グループの大学経営の失敗を見れば明らかであらう!!!
(大学経営は高校経営ほど簡単ではない)

おいらが高校経営に乗り出すならば・・・東北という未開の地に・・・東大・京大コースなど
に特化した受験校を建てる!!!

高校それ自体に価値がある(官僚になった場合・出身高校まで見られるので)名門高校には
勝てないが 山形東 や仙台ナンバースクール程度なら・・・・

おいらが高校経営に乗り出せば、勝つ自信があるっ!!!!
徹底的に、自分の好きな事を自分でやる。すばらしい!
5人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
自分の好きな事、野球に、全身全霊で取組んだ、人生。
人と人のかかわりにおいて、人の気持ちに、耳を傾け、
自分のこととして取組んだ、人生。
感動できます。
NHKのドラマは、高校での教師生活が舞台で、それも
すごく良かったが、この本は野球人生がテーマ。少し
視点は違います。ご承知を。
生き方の指針を示す良書
4人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 著者、門田さんの文章は「そして」が多い等、読んでいてやや苦になる所があるが、このような実在の人物を取り上げ、本としてまとめた功績は大きいと思う。
 教壇に立ってからの話は、本書中盤のプロ野球裏面史よりも興味深い。私が最も感銘を受けたのは、高畠さんが高校生に語った「伸びる人の共通点・一流になるための7つの条件」である。勝負の世界で長くよい仕事をされた方の言葉だけに説得力がある。これは「夢をかなえるために必要な力」と解釈することもできるだろう。
 これほどに魅力的な人物像は、さらに多面的なアプローチで掘り下げてほしかった。本書で高畠さんという人物を知った人は、もっとその人となりについて知りたいと思うに違いない。
 惜しい部分もあるが、一人でも多くの人に読んでもらいたい良書である。

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