「戦争の世紀を超えて―その場所で語られるべき戦争の記憶がある」のカスタマーレビュー
勉強しているなぁ。
4人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
このところ森達也の本を立て続けにずいぶん読んだ。カンサンジュンがこのぐらいのことを言うのはわかっていたが、森達也がここまできちんとした歴史観を語ることができることに驚いた。自分の体験や取材から抽出帰納したことを自分の立場から(森の言葉を借りれば一人称の主語で)延々と言い続けているだけ(悪い意味ではない、これが絶対に今の世の中に必要なのだ!)だと思っていたのに、ものすごく勉強していることがわかった。カンが森の言葉のレベルにあわせている面はあるとしてもすごいものだと感心した。
昔樹村みのりという漫画家が、ユダヤ人を狩るドイツ兵の目に浮かぶ涙を描いた。この漫画だけで僕は樹村のファンになった。
被害者にはみんなが味方になってくれる。僕らは加害者の心にもっと想像力(批判的な意味で)を及ばせるべきではないだろうか。なぜなら、誰でも加害者になる可能性はあるのだから。
戦争を見つめる
7人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
普通の人が普通の人を殺すのが普通な「戦争」を二人の巨匠が見つめまくる。
ドイツでナチスのことを考えるのって結構重たかった。でも読んでよかったと思った。
古臭い
49人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
左翼同士の左翼運動のための偏った歴史はもうたくさんだ。
こういう本こそが、そのくだらなさゆえに、
彼らの言う「危険なナショナリズム」を煽っているのだけれど。
現実に対する無力感
12人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
第一章が特に良い。ホロコーストという圧倒的に立ち塞がる現実を前にして、無力感や絶望感を隠そうとしない二人の対話に好感を覚える。
安易なヒューマニズムを口にせず、逡巡しながら言葉を探す二人の姿は、しかし現実と戦う静かな闘志に満ちている。
話が亜細亜、自分達のフィールドへ向かうにつれて、思考が短絡化していく感じがするのが少し残念。訴えるべき言葉が明確な分だけ、「戦争」の核心から離れていく気がする。
この本で一番読み応えがあるのは、ホロコーストという現実、自分達の世界から離れた現実を前にして「戦争」という行為そのものに思いを巡らす対話だろう。
人間は…
24人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この本、文字が読まれず、小林の様なわかり易い論にもならない漫画が多くに人に読まれ、瞬く間に日本の空気は戦争への免疫を失ってしまった。
もう一度、恐ろしい光景を見、殺し殺されなければならないのだろうか?それが人間の現実だとせせら笑う人が大半だろう。しかし、現実をそのまま受け入れられるほど、私はそんなに強くない。
仲間じゃないから殺していい、人間ではないから殺していい、楽しく。人間、なぜこんな存在がいるのか?自分は人である事が恐ろしい。