「権現の踊り子」のカスタマーレビュー
さすが!川端康成文学賞!!ロックです。
自分の考え付くことは独自だっていう、自分は自分であることそれ自体が特殊で特別であるっていうガキみたいな考え方なんだよね。
その思いの根本、根源にあるのは、自分が理解できぬ、わからない世界の中で若い者が楽しそうにしているということに対する嫉妬・羨望の思いであって、自分というものは灰色の日常の中で苦闘、感性・感覚がすっかり鈍麻して新しい音楽を聴いてもわからなくなってしまっているというのに、そんな苦労をいっさい知らぬ若僧が音楽を聴いて楽しんでいるのが、むかつく、ということで、そんなことを認識して俺はますます悲しく絶望的だ。
なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。
さすが
特異な文体の町田康。その流れるような文体はさすがだと思う。
やっぱ表題作が素晴らしいです。インテリぶって調子乗って、俺はこんなんじゃないぞ、みたいな感じがでているんだけど実は弱気で、そんなことを繰り返して行き当たりばったりしているうちによくわかんないことになってにっちもさっちも行かなくなる。ラストには何故か哀愁ただよう不思議な作品。
あと、いちばん最後の作品は筒井康隆が書きそうなスラップスティックで、ちょっとどうかなって思った。
バイサンコンク
3人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
町田さんは天才、と言うよりもこの作風で走りぬけ、あちらこちらで賞を獲得しているところがスゴイ。言語の使い方に決まりはないけど、このわけわかんなさで賞。
でも絶対に、町田さんは書いている時に「ふくみ笑い」かどうかはわからないけど、自分アホだと一人で笑っている時があると思う。
ワンランクアップした感じ?
7人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
文体、ストーリーテリングともに、レベルアップしたような気が・・・。
それでいて、偉そうにならずに笑いを忘れないとこは、
やっぱり関西人だからでしょうか。
読めた。
5人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
小説のフリージャズといった感のある「きれぎれ」よりはずっと読みやすい。 自分も嘘、自分以外の人もどこまで本当やら…というところはある意味勇気づけられる部分があります。『権現の踊り子』は数ページに渡って、主人公がつい乗せられて内面を如実に吐露してしまう部分があり、こういう事を(ここではそれが何であるかは言いません。是非読んでみましょう。)はっきり言ってくれるのはうれしい。 いわゆるインテリと呼ばれる人たちとは問題に対する切り口が絶対的に違うでしょう。 彼の作品を読むと、何もかもが曖昧になってゆき絶壁に立たされるような思いがします。