「対話篇」のカスタマーレビュー
大切な物って?
この本を初めて読んだのは、確か・・・・中学生の時。
その時は金城さんの事が知らなかったからそのまま『いい本だったな』と思っただけで、そのまま記憶の中にしまいっぱなしにしていました。
それから数年たって、GOに魅せられて金城さんの存在を初めて知りました。
そのときに、『対話篇』の作者だと気づき、また読みたくなり図書館に行って借りてきました。
どの話も掴みどころがなくて、だけどとても心に染みる物語ばかりで読んでいる途中にもかかわらず心が熱くなり泣いてしまいました。
とくに『花』はいい話でなかなか本で泣かない私でも泣いてしまいました。
もし明日死ぬとしたら?
もし明日記憶を失ってしまったら?
そんなの、怖い。
だけど、運命なんて誰にも分からない。いつどこで誰が見守っているかも分からないから、私はこれからも生きるんだ。
パチン。
「花」がいいです。
本当に愛する人ができたら、絶対にその手をはなしてはならない
をテーマに3つの短編がつづられています。
圧倒的に3話目がいいです。
ありがちといえば、ありがちな話なのかもしれませんが、素直に感動し、なかされました。
愛し合っていても、どうしても、うまくいかなくなってしまうことはあると思う。
でも、だからって愛なんて信じられない・・というのは違うんだと思わせてくれます。
尾崎豊の某曲(君が教えてくれた花の名前は・・・のやつ)が、読み終えた後頭の中をエンドレスで回りました。
夢はかなうものなのですね
「恋愛小説」の主人公の「僕」は大学を卒業したらどうするのと問われて「本当は小説を書こうと思ってるんだ。読んだ人がみんな救われるような小説を書けたらって思うんだけどね」と語る。
だいぶ夢がかなっているようですね、金城さん。
これは今ひとつな内容でした。
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金城一紀らしからぬ世界観のような感じで、読み終えた後の爽快感が薄い作品でした。
映画篇のあとで
先に「映画篇」を読み、あとでこちらを読みました。
「映画篇」や「GO」とは印象が違い、驚きました。
「映画篇」では全体的に勧善懲悪で救いのある感じが好きでしたが、
こちらの「対話篇」にはあまり救いがない感じがして・・・。
特に「永遠の円環」は、妄想なのか現実なのか
ぞくっとした、ぞわぞわした怖さがありました。
なので、その次にある「花」は余計優しい気持ちで読むことが出来、
読みながら電車の中で泣きました。
荒唐無稽に思える出だしから、収束の仕方がとても美しく、
このストーリーが最後でよかった、
やっぱり救いがある、と思いました。
みなそれぞれに臨場感があり、なんともいえぬ怖さがあり好きですが、
この中では「花」が一番好きです。
そして、「対話篇」より「映画篇」の方が、好きです。