失敗学の事例を理論家、実務家が解説。今の時代に必要な本。
『事故はすべての人が認める失敗である』、著者のお一人小林氏の名言である。
中国でのものつくり、食料品の事故をはじめ、事件や事故に事欠かない昨今。
失敗といわず、意図的な虚偽の影響を、仕入れた事業者や、消費者が受ける大連鎖の時代にある。
事故を起こさない為、また被害者とならないため、事故や失敗を見直す時期にあるのではないだろうか。
材料、輸送分野を組合わせれば、飛行機の脚やエンジンなどの事故にも考慮が及ぶ。
そういった意味でも、この本は有効な提言をしてくれる。
章立てからは、材料、土木、建築、輸送、システムなどだが、教育や棟梁の見方など、
単なる失敗事例のみに留まらない内容になっている。
ぜひ広く読まれて、失敗や事故の予防、回避に活かしてもらいたい良書である。
「ものづくり」に携わる人は必読
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「失敗学」関連の本の中では、最も実践的な本ではないでしょうか。
ある分野で起こった失敗は、必ず別の分野でも起こります。それなのに役立てられ
ることがないどころか、時間とともに忘れ去られ、同じ失敗が繰り返されていると
いうのがベースにある考え方です。
そのことを踏まえて、材料、土木、建築、大量輸送、システムなど5分野の失敗事
例についてそれぞれの分野の専門家が解説し、それに「失敗学」の視点から編者が
コメントを加えています。また、エンジニアと宮大工の教育の話を通して、教育現
場における失敗の扱いを取り上げてみたり、かなり濃い内容になっています。
扱っている失敗事例は一昔前のものですが、言っていることはいまの時代にもその
まま通じます。
「ものづくり」に携わる人には必読の本だと思います。