救急精神病棟

講談社 [単行本]
(2003-10)
EAN:9784062109253
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ユーズド/
コメント: カバー、小口下辺にシミあり
nk-work
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booklyn
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まつおか書房【配送センター】
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コメント: 2003年 カバー付 外観に若干の擦れ、煤け。文中問題なし。
(株)ブックセンターいとう
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「救急精神病棟」のカスタマーレビュー

臨床心理学を学ぶものとして
2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
私は、臨床心理学を専攻し学んでいますが、「ゆくゆくは医療系に進むぞ」と(自分ではよく考えたつもりで)考えていました。精神疾患の大変さ、またはそれに関わることの大変さも、この本を読むまでは「分かっているつもり」になっていたんだと恥ずかしく思いました。多くの方が「こんな世界があるとは知らなかった」とレビューで書かれているように、私たちには知る由もなかった世界がこの本の中にはあります。あまりに臨場感あふれるその世界に、初学者の私は研修医に自分を重ね、「自分ならこの時どう対応するだろう、どう感じるだろう」など、真剣に一人事例検討会を繰り広げました。心理の学生はなかなか現場を見る機会がありません。この本はそんな私たちの経験不足の一助になってくれるのではないかと思います。また、精神病の歴史や精神保健福祉法などの法律についての説明があり、臨床心理士試験において、下手な参考書を読むよりも、ずっと理解できて頭に入りやすいこと必至です。また、登場人物である先輩医師達の重みのある言葉は、臨床家として深く考えさせられるものでした。臨床心理を学ぶ方々、特に経験の浅い初学者の方に是非読んでいただきたい一冊です。
精神医療への警鐘
28人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
おおまかな骨子は、日本で一つしかない精神救急センターを舞台としてルポ本と言って良いと思います。色々なケースを取り上げており、読んでいて節々に感じるのが他科と異なり心のケア、スキンケアを重視するという部分。否、正確に言うとこのセンターが重視しており、他の精神医療分野ではこれが長らく等閑にされ続けているというのを皮肉っている感もある。心を病むと様々なタイプがあると思う。感受性が強いが故に塞ぎこんでえしまうタイプ(対人恐怖など)と自暴自棄になって周りに当り散らすタイプなど。。精神病は大概対人関係から庄司がちだが、後者のタイプは個人的にはあまり共感できない。精神病患者は、傷つけられる痛みを知っているからこそだ。

その中でも危害を加える患者であっても、こちらの不手際という解釈で紳士に患者と向き合うべき。というセンターの姿勢に彼らの根性を感じた。

閉鎖病棟を中心として、精神医療の入院は多くが長期入院そして20年〜生涯入院というのも珍しく無いそうだ。これは日本独特の傾向だそうで、入院に限らず外来にしても症状を聞いてクスリを渡して、終了、入院ならクスリ漬けにして。。という悪習が強ち誤っていないというのを本書で紹介されている(もちろん同センターは例外としても)。

原因を一発で探れる外科手術等と違い、精神(心療)分野は、内層問題(元来の性格、数十年と蓄積された人生、生立ち等)故に一筋縄でいかないのは理解できるとしても、日進月歩の世の中に反比例するかのように、テクノ社会において精神を侵される人々は増加し、最後の砦として同機関を訪れるにも関わらず、保険、診療 入院点数稼ぎのために、話しを聞いてクスリを渡してハイ終了という選択肢ししかない日本の精神現状の滞りように辟易する事も読んで感じるだろう。

本書によって、医療でもスキンケアの重要性は説かれているが、同時に精神分野における利益性の追求や歪んだ法による対患者職員不足のジレンマも説かれている。
最も難治性の高い精神分野だけに、歯痒さも頻繁に感じた。
実用性は別問題としても同センターのような新進な試みが広がる事は、封建的古めかしい精神救済システムを打破するという意味で重要だと思う。
計見一雄信奉者 必読の書。
11人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
計見一雄信奉者は、自己批判しないといけない。精神障害と闘っている当事者たちが、どのようにこの書をよんでいるのか。「精神障害者差別」をしっかりわかっているつもりで、現場に入り、直ちに感動してしまう著者に、厳しい評価を下す者が増えて来るであろう。精神障害に関して、犯罪・ハード救急をつなげる精神医療従事者たち。逆に、当事者ががいかにまっとうな生き方をするために闘病生活をしているのかを知り、一緒に行動する精神医療従事者たち。この書は前者への最高の広告塔である。計見は、ある時点で自己の運動論を変えたように思える。計見一雄を慕っていた者は動揺した。計見一雄は救急一点に絞り夢を語った。そして、極端な合理化施設を千葉県に公立で作ることに成功した。現在、計見一雄の実践総括は「精神科救急医療の原則的マニュアル」となっている。現在、必要なのは精神障害を抱え必死に生きている人をどう援助するかである。逆のところにスポットを当てた著者には気の毒だが、この書は精神障害者にとって、偏見を増長させるものである。
千葉だけでなく全国にあってほしい
2人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
どこに住んでいてもこのような精神科救急を受けられるようになってほしい。すっきり治って元の生活に戻る人ばかりではないと思うが、退院後の生活はどんな風にケアするとよいと思っているかも知りたかった。
精神病関係の人にも、ルポ好きにも
5人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
1日で377ページ、一気に読んでしまった。
読後まず感じたのは、精神科にはお世話になっているはずの私でさえ
あまりにも精神医療の実態を知らなかった、ということ。
千葉県に実在する精神科救急センターのようすを、架空の研修医の目を通して描いている。
主に、統合失調症の急性期にあたる人々が運び込まれてくるケースが
とりあげられているが、プライバシーへの配慮を考えつつもその臨場感は素晴らしい。
入院患者総数約140万人のうち4分の1が精神病患者であること。
精神科以外の病院では患者16:医師1の割合であるのに
精神科では患者40:医師1の割合しかいないこと。
昔日本医師会の会長が「精神科医は牧畜業者と一緒だ」と言ったとかいうこと。
通電療法(いわゆる「電気ショック」)による死亡事故は出産の危険性よりも小さいということ、などなど……。あまりにも知らない、いや、知らされないことが多い。
また、看護師やセンター長の言葉を鵜呑みにするのではなく、日本の精神医療の歴史や、同様の取り組みをしている各地の病院の声をとりあげているのも面白い。
ルポとしてもおすすめの1冊。

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