「冷静と情熱のあいだ Blu(ブリュ)」のカスタマーレビュー
空の色のBlu
冷静と情熱のあいだ。
辻仁成さんと江國香織さんの別れてしまった男女の10年の物語をそれぞれの視点で描いた
同名タイトルの同時執筆作品。
私は辻さんの作品を後から読んだのですが、こちらを後で読んで正解でした。
時間軸でも、結末の時間が、江國版より辻版の方が少し後まで描いているので素直な流れで読めました。
どちらを先に読むかで印象が変わりそうな気もします。
順正のまっすぐさも、あいまいさも、単純さも、ひたむきさも、ナイーブさも私は理解できます。
過去・未来・現在。
どこにつながる人生を生きていくか、後半急激に揺れ動く順正の気持に、リアリティがあって共感できました。
永遠にないハッピーエンド
1人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
主人公が親からの育ちのせいか随分と屈折した性格で、
愛情を素直に表現できていないなと思いました。
たぶん、これから先、一緒になっても、またどこかでうまくいかなくなって
しまいそうな感じがします。
永遠にハッピーエンドがこないような気がします。
物語、主人公の心理描写には最後まで、引き付けられて、面白かったです。
男らしい小説
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自分の未来に不安を持ちつつも、あおいとの約束事に唯一未来を感じながら生きる主人公。愛とは何か、悩みまくったに違いない。十数年も同じ人を思い続ける事ができる人はそういないし、その点は尊敬できる。
タイトルも面白いよね。冷静になるべきか、情熱的になるべきか、駆け引きの上で非常に重要な問題。そのあいだでどう戦略を取るか。駆け引きだけではない。冷静と情熱的な登場人物がちゃんと区別されている。
フィレンチェの情景の描き方が好き。辻仁政にしかできない独特の言い回しである。
個人的にはRossoから読むのを勧める。
ストーリーのスピード感がたまらない
3人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
久しぶりに「先が読みたい」とどんどん読み進める本にあたった。
昔別れた恋人が、それぞれ別々の生活をイタリアで送っている。
しかし互いに忘れらず「30歳の誕生日にフィレンツェのドゥーモで会おう」という
約束に向って物語は突き進んでいく。
そのスピード感がたまならかった。
辻さんの描く男と、江國さんの描く女が一体どこで一緒になって新しい物語を紡ぎ出すのだろうか。
8年ぶりの再会に起こる出来事は何だろうかと、先を読み進めていた。
自然に物語の中に入り込めます。
2人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
同じタイトルの違う作家(辻仁成・江國香織)による2冊の本....コラボレーションなんだそうです。
こちらは、男性の立場から書いた作品です。
学生時代の恋人「あおい」との約束....10年後の「あおい」の誕生日にドゥオモで会う....を糧に生きてきた「順正」の心の葛藤を中心に描かれています。
自分の経験に思い至りながら心の中で「順正」に後悔しないようにしなければいけないよ、と語りかけてしまいました。
情景描写も上手く、自然に物語の中に入り込める作品です。
敢えて、難を言えば「順正」を美化し過ぎているところかな。