ダライ・ラマとフランスのビジネスマンとの対話。
経済と言っても理論的な話ではなく、「誰のための経済か」ということを教えてくれる好著。
わたしが感動したのは、「失業状態は罪悪や恥」と考えるのは、極めて西洋的な概念であり、チベット人なら、「家や食べ物がある状態なら、失業に近い状態も楽しむことができる」というダライ・ラマの言葉。
ダライ・ラマは「お金はもっと必要、経済格差の解消や貧困国に対しての援助の為のお金が足りない」「お金には魔力などありません」と、お金の大切さを説きながらも、「お金がすべてではない」と主張する。
また、お金は公共物であり、他者から一時的に預かっているという思想も語られている。
昨今の日本におけるビジネスマンは、マネー・ゲームの勝利者なら、人生のすべてを手にいれることができる、という思想さえもっているようだが、ぜひこの本を読んで考えを聞かせてもらいたいところ。

社会を見る姿勢の根底に慈悲が必要
希望の言葉