何よりも'94年に執筆したということが重要なのです。
当時、またはそれ以前の彼を知っている人なら共感していただけると思いますが、彼がこのような作品を書くなんて意外や意外という感じでした。
'98年以降に書かれたものであるとしたらそれほど驚かないですけどね。
展開としては、ミライがミチに「ある少年」の昔話を少しずつ語っていくというものです。(その少年とはミライのことですが)
テーマとしてはやはり「愛」でしょうなぁ。
しかし、男女の愛だけではなく、家族愛も含まれています。むしろそっちの方の比重が高いでしょうか。
けっこう考えさせられるものがあります。
「おっ!」と唸ってしまうくらいの非凡な表現力も垣間見ることができます。
少年の両親にある問題が起こった時に、心に傷を負った少年が残酷な行動に出てしまうのですが、それは純粋であるがゆえにやってしまったこと、ととることができ、そのシーンでは胸を打たれます。
私の紹介で少しでもこの作品に興味をもたれた方は、今すぐ買いましょう。
そう、この熱が冷めてしまう前に・・・

隆一の才能の片鱗