帝国主義 (岩波文庫)

岩波書店 [文庫]
(2004-06)
EAN:9784003312513
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★k-book★ ネット事業部
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ユーズド/良い
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月光堂
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ユーズド/
コメント: 1973.22版。帯欠、小口ヤケ
2点目より50円ずつ返金向日葵堂
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burlington8
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コメント: 軽いヤケ感じる、他大きな問題なし、(2Fー文庫棚)こ
月光堂
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コレクターズ/
コメント: 1970.16版、帯付き
鶴港万才堂
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ユーズド/良い
コメント: 2004年1刷。全体的に良好。カバー良好。小口に薄ヤケ。ページ使用感少なく良好です。書き込み無し。
原田書店・由布高原通販部
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ユーズド/良い
コメント: 線引等なし 文庫判 帯 旧装丁 106P 小口僅かにヤケ
mattan12
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ユーズド/
コメント: 1980年刊 旧版 少痛みアリ
茶々文庫
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ユーズド/非常に良い
コメント: 2004年1刷。カバー本体ともにとてもきれいな状態です。
しろかわ
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ユーズド/良い
コメント: 万一品切れの際は直ちに返金します。 1977年刊 岩波文庫

「帝国主義 (岩波文庫)」のカスタマーレビュー

得ること多き、非常に満足な一冊
3人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
暗誦を誘うほどの美文と、透徹した論理によって、これほど読書中にエクスタシーを感じさせられる書籍はそうそうないと思います。彼の愛国心、軍国主義、そして帝国主義に対する考察はいづれも興味深いものでしたが、彼の提起した問題の中で、最も興味深く、そして身近な問題として感じられたのは、愛国心の問題です。

例えば秋水の挙げた例を自分に当てはまると、僕は大学生で現在東京に住んでおりますが、地元のことを愛おしく感じるときは、同時に東京に対して何らかの反感を持ったときや、自分のここでの生活が上手くいってないときが多いのです。つまり、地元への愛郷心は東京への敵愾心の裏返しとも言えます。これは国家の問題にも当てはまります。国家への愛国心が高まる時には、必ずと言っていいほど、他国への敵愾心も増していることは歴史を見れば明らかです。

こうした相対的な愛国心ではなく、他者の否定の裏返しとならない絶対的な愛国心は存在するのでしょうか??本書で得た知識を糧に、これからもその答えを模索していきたいと思います☆
現代においてもなお意義を失っていない「古典」
12人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
幸徳秋水は本書において、帝国主義とは「いわゆる愛国心を経となし、いわゆる軍国主義を緯となして、もって織り成せるの政策」であると主張し、愛国心とは何か、軍国主義とは何かを格調高き名文で暴露し、以って反帝国主義・社会主義の世界的革命の必要を唱える。

秋水によれば、愛国心は「自家愛すべし、他人憎むべし、同郷人愛すべし、他郷人憎むべし、神国や中華や愛すべし、洋人や夷荻や憎むべし、愛すべき者のために憎むべき者を討つ」ものであり、この主義は「専制政治家が自家の名誉と野心を達するの利器と手段に供せらる」ものであると厳しく批判される。ゆえに愛国心の跋扈を許してはならない、と。この指摘は、ナショナリズムが高揚しつつある今日の我が国を見るに、傾聴に値するものであると言えよう。

続けて秋水は軍国主義の批判に移る。軍国主義を正当化する言説を古今東西の事例を挙げながらことごとく否定し、「軍備を誇揚することを休めよ、徴兵の制を崇拝することを止めよ」と述べて戦争を否認する。

帝国主義を織り成す「愛国心」と「軍国主義」が否定されたいま、帝国主義も否定されなければならない。秋水はこれまでの議論を踏まえて反帝国主義を主張し、結論においてそれを避ける道として世界的な社会主義の革命を唱えるのである。

本書は1901年(明治34年)に発行された。ホブソンの『帝国主義論』(初版)は1902年、レーニンの『帝国主義』は1917年の刊行である。この先見性溢れる内容が本文にしてわずか100頁余の中に収められている。著者の情熱が伝わってくるような格調の高い文章によって、読者を飽きさせることなく、満足を伴う読了へと導く。価格も手頃である。一読に値する「古典」である。

帝国主義の本質を100年以上前に見抜いた驚くべき著作
10人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
人々の獣性を煽り、それを愛国心とすり替え、軍事力を持って弱小を支配する。内在する貧富差から逃避した膨張に狂喜すれども貧しい人・社会。蛮行・不名誉行為の生産、そして破綻。

今我々が見ている帝国主義を、為政者による煽動政治と内在する軍国主義が帝国主義発生の縦糸と横糸であると解説した本です。これがレーニンより古い1902年に発表されていたことに驚きました。帝国主義の変わらぬ本質を解説・暴露した100年前の著作です。

いかにも岩波らしい一冊
13人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「愛国心」を攻撃的な「本能的天性」と規定している。
彼のいう愛国心は一般的にいうそれいうそれではなさそう。
人間が集団として纏まる際に、必然的に「外部」を排除する
働きのことを指しているように思える。
狭義の帝国主義とは、「独占資本主義段階での市場、移民地確
保を根拠に展開される拡張政策」と教科書等にあるが、こうし
た論理を秋水はあっさり否定する。しかし、独占資本段階にす
らない日本が拡張路線をとった理由を、ミリタリズムや軍人の
本能的本性に還元するのはちょっと違うような気もする。
抑止論や徴兵制の徳育効果についても、バッサリ斬捨てる一方で
進歩史観や科学、産業については手放しに最大級の礼賛を贈るあ
たりは、後世の後知恵になるが正直鼻白む。
この書ではまだ皇室等への思いもゆるやかで大人しいが、その後、
秋水は直接行動を掲げてアナーキズムに接近していく。
今なら絶対テロリストよばわりされることだろう。
主義主張は別にしてコトバに宿るほとばしる情熱が胸をうつ。
佐木隆三の『小説・大逆事件』もあわせて、どうぞ。
「声に出して読みたい日本語」決定版
13人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
大日本帝国がどんな手段を使ってでも殺そうとした革命思想家・幸徳秋水。その危険な魅力がこの短い文庫本にぎっしり充填されている。論理の刃を研ぎ澄まし、修辞の美しさを丹念に練りこんだ、「日本語の名文」のなんたるものかが凝縮された名著である。

「帝国主義はいわゆる愛国心を経となし、いわゆる軍国主義(ミリタリズム)を緯となして、もって織り成せるの政策にあらずや」

為政者が自らの利得のため、人類を動物的天性に堕落させるための「仕掛け」は古臭い。古臭い仕掛けに相変わらず引っ掛かり続けている我々である。故に100年以上前に記された秋水の、理性の剣はさび付くことはない。いまこそ「声に出して読みたい日本語」の筆頭に挙げたい一冊だ。

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